まずは上海の道路交通事情についてご紹介。交通渋滞は日本と同様かなりひどい。朝・昼・夜を問わず、上海中心部の高速道路は非常に混んでいる。上海中心部を抜けて郊外に行く場合、どこに行くにしても1時間くらいはかかってしまう。お店が22時に閉まるので、その後は道がすくらしい。
あと交通マナー、これは思っていた以上にひどい。歩行者は信号を守らないのは当たり前、車の右折は常に「赤でも進め」(別に右折可なわけではない)、車は横断歩道上の歩行者を待ってはくれないので、日本と同じようなつもりでいると轢かれてしまう。クラクションもあちこちで鳴りっぱなし。車から降りて道路のど真ん中でケンカしている人もいる。高速道路上を歩いている人もいる。なんでもありかっ!無法地帯だよ、これは。私達のような上海を歩き慣れていない旅行者は。横断歩道上で取り残されることもしばしば。こんなところでは国際免許をとっていっても、とてもではないが、運転などできない。おそらく1,2時間で「もらい事故」だろうな。
あと車のナンバープレートは50万円くらいするらしい。プレートにある字は、上海の地名の略字である「滬」の簡体字。
8時起床。朝食はバイキング。
以前の日記で、仕事の時は通訳ガイドをつけることになったということを書いたが、仕事で行く予定の群島は保税地区のため、出発前日になって特別許可を持つ車両しか群島に架かる橋を渡れないということが判明。タクシーやガイドの車で行くことはそもそも無理なのだ。日本総領事館に連絡をして、領事から現地代理店の車で連れて行ってもらうようにお願いしてもらった(もちろん有料で)とロジ面で大きな変更があった。
それで、今日は現地代理店から英語の電話が入ることになっていたので、携帯電話を私が持つことになった。だからと言ってホテルにいても仕方ないので、市内観光に出かけることにした。今日も天気があまりよくない。
歩いて地下鉄4号線の延安西路駅まで行き、上海体育館駅で地下鉄1号線に乗り換え(換乘って書いてあった)、人民広場駅で下車。
このあたりが上海の中心部らしい。
人民公園の中をぶらぶらと散歩。これが出張じゃなかったらなあ。
近くにある上海博物館に行こうと思っていたら、時計台が見えてきたので何となく近寄ってみると、上海美術館だった。20元の入館料を払って入ってみた。中国の有名な画家らしいが、全く良さが分からず…。
その後、人民公園の周りを反時計回りに歩いていると、上海大戯院があった。
よく見るとコンサートのポスターがあった。ハイティンク/シカゴ響のハイドン「時計」、ブルックナー交響曲第7番、マーラー交響曲第6番のコンサートだ。なかなかいいプログラムだ。しかし、もっとよく見てみると…2/9と2/11のプログラムだよ。いい加減な国だなあ…。日本じゃありえないって!
人民公園駅のそばのデパートのフードコートで昼食。坦々麺を注文。買う時にカードがいると言われ、100元でカードを買わされた。15元の坦々麺を食べるのに何で100元払わなくてはならないのか
すぐに理解できなかったが、レシートに10元がdepositと書かれているので、
何となく、残額は払い戻せるのだろうと理解。英語が通じないのは不自由だ。
しかし、この坦々麺、変な香辛料の香りがして辛いだけ、全然美味しくない…。
午後は、上海城市規劃展示館へ。上海の過去から未来までの変遷を写真や模型で紹介しているエキシビション。
来年開催の上海万博を見据えた未来構想模型はなかなかのもの。
明日仕事で行く大小洋山群島の港湾のコーナーなどもあった。
疲れたのでホテルに戻る。結局、現地代理店からは連絡はなし。領事より連絡があり、現地代理店と連絡を取ってくれた。明日の時間が大幅に早まり、ホテルに代理店の担当(中国人)がam11:00にロビーに迎えに来てくれることになった。Chargeは2,680元(約4万円)…高すぎると思ったが、現時点で他の手段は一切ないので仕方なし。それでも総領事館が交渉してくれただけ吹っかけられずに済んだのだろう。
明日の件の打ち合わせも兼ねて、夜は領事と夕飯をご一緒する。車で中華料理店に連れて行っていただいた。店の名前は「鼎泰豐」(ティン・タイ・フォン)。玉川高島屋などにも入っている台湾に本店がある世界チェーンの小籠包が有名なお店。
小籠包各種、麻婆豆腐、酸辣湯、炒飯、紹興酒 等々。ようやく本格的な中華料理にありつけた。よかったなあ、幸せ(^O^)/。なぜか出○哲朗によく似た肖像画が壁に書かれていたので一応撮ってきた。
その後、車で上海の夜景がきれいなところに連れて行っていただいた。
まず豫園。ここは明代に造られた江南随一の名園と称される。上海城の城下町で、往時を偲ばせるノスタルジックなところだ。伝統的な中国を満喫できる代表的な上海の観光地だそうだ。夜なので残念ながら内園には入れなかったが、十分堪能できたかな。
←クリントン元米大統領も訪れた有名な店らしい
↓ここが内園への入口のところ
その後、お土産屋が立ち並ぶ一角にさしかかる。どうみても私達は日本人観光客に見えるのだろう。次々と寄ってきては、「ニセモノルイヴィトン、ヤスイヨ、シャチョサン」とか言っている人もいれば、「お酒くれ」と物乞いの人がついてきたりして…。私達3人は全部振り切って、全く買い物をしなかった。領事曰く「ここで買い物をしなかったのは皆さんが初めてです」と。逆に私は「みんな、こんなところで買ってしまうんだー」って思ったけど。
次に、東方明珠塔(テレビ塔)に連れて行っていただく。時間もないので、外から眺めただけ。上海のランドマークタワーだ。
一番の上の展望台まで行くと150元近くかかるらしい。なんでも、おのぼりさんが殺到しないように高額に設定されているらしい。
次に黄浦公園でちょっと散策。冷たい風が吹きまくりとても寒い。ここは19世紀にスコットランド人により造園された上海初の西洋式公園。黄浦江越しに浦東エリア、外灘エリアを眺望できるビュースポット。ど派手な旅客船が運航していた。
上海の川や海は茶色なので、夜の方がきれいに見えるらしい。いずれにしても、夜景はみなとみらいの方がはるかに格上のような気がするな。
近くに高層ビルが林立していて、これからもどんどん発展しそうだ。経済発展目覚ましい中国の勢いを感じさせる場所だ。そういえば、「ミッション・インポッシブル」でトム・クルーズがビルからビルへ飛び移るシーンはこのエリアのビルが使われているとのこと。
車で送っていただき、22時過ぎにホテル着。駆け足だったが、上海の夜を要領よく見ることができた。
ありがとうございましたm(__)m。
24時頃、外で「ポンポン」音がしているから、外を見てみたら…、なんとすぐ近くで花火が上がっていた。こんな時間に自由だねえ。
何でもありかよっ!
明日は仕事本番だ…。英語が不安だがなるようになるか。開き直ろう。