1月24日、行政書士試験研究センターで合格発表がありました。無事に合格しました。私の受験勉強に理解を示して協力して下さった皆さま、勉強にご協力いただいた皆さま、ご心配をおかけしてきた皆さま、本当にありがとうございました<m(__)m>。
※以下、長文ですが、よかったらご覧ください。私の気持ちに区切りをつけるために書いたものです。
本試験が終わってからしばらく間は、受験勉強中にできなかった読書やホームページの更新、ダラダラとTV…。そんな生活は2週間もすれば嫌気がさしてきます。この充電期間を有効に使わなくてはと思いつつも、怠惰な生活をすることになってしまいました。急に目の前の目標がなくなったせいか、体調も以前のように悪くなってきてしまいました。
その頃、どうしても試験の結果が気になってしまい、予備校2つに無料採点サービスを申し込みました。結果は、大原が186点〜194点、LECが194点でした(合格点は180点)。本来であれば、安心して結果を待てばよいところですが、あくまでもこれは予備校の記述問題の採点基準であって、試験センターの採点基準がどうなるか分からないことから、何の安心材料にもなりません。私の記述の答案はケチのつけようによってはほとんど点をつけてもらえない可能性もあり得ます(昨年度は択一が易しかったため、記述の採点基準が病的なほど厳しかったと聞いています)。
そんな時、ネットで今年度の行政書士試験の評判などを見ていたら、「今年度は明らかに試験範囲を逸脱した問題がかなりあり、まず行政書士試験専業型の人には受からない、合格者の大半はロースクールの学生・卒業生や司法試験受験生や司法書士有資格者・受験生が占めるだろう」と…。難関の法律系資格試験が終わってから詰め込み勉強をして合格する人が多いのは厳然たる事実です(他の法律系資格試験は春から夏に実施されます)。以前このサイトで書いたとおり、行政書士試験は絶対評価試験とは言っても、記述の採点基準で合格率を操作しているようなので、実質は限りなく相対評価試験に近いです。これだけ手ごわい人たちを相手に、高々半年間の詰め込み勉強で太刀打ちできるはずもありません。そう思うと、もはや受かっている気がしません。
合格しているに越したことはありませんが、負け惜しみではなく、もう合否なんてどちらでもよいと思うことにしました。私にとっては試験を悔いなく乗り切ることで得たものが大きかったからです。きっとこの経験は生きるはずと…。
気持ちを入れ替えて、法律の入門書(法律系資格試験で有名な伊藤塾の塾長・伊藤真先生の著書等)や今後目指すべき資格のことが書かれた本を図書館から借りてきたり、古本屋で購入したりして読み漁りました。あとこれはご愛敬ですが、話のタネに行政書士を主人公にしたマンガ「カバチタレ」を全20巻を読破しました。普段、マンガは全く読まないので、マンガを集中して読むのはもしかしたら小学校の時以来かもしれません。また、今までできなかった分を取り返すために、できるだけ家族で出かけるようにしたりしました。この短い間にもゆーたんは確実に成長していました。そんな二度と見ることができない成長を見逃さずに済んでホントによかったと思います。今となってはとても貴重な充電期間だったと思えます。
しかし、いつまでも充電しているわけにもいきません。次の目標に向けて動き出さなくてはなりません。何となく次に目指すべき資格はこれしかないと思っているのに、合格率の低さを考えるとどうしても尻込みしてしまいます。結局、決めかねたまま、越年してしまいました。年が明けてから、かーやんと今後のことを話し合いました。かーやんは「やりたいと思うならいいよ」とまた受験生をやることを快く受け入れてくれました。本当にありがたいことです。「こんな生活、もう勘弁してよ」って言われても仕方ない状況の中で、我が家の家計を背負うことを受け入れてくれたわけですから…。この恩は一生かかっても返しきれないですね。
1月の中旬になって、義理の弟君に相談に行きます。自分の中ではあとは思い切るだけだったんですが、どうしても最後のひと押しをしてもらいたくて…情けない話ですが…。それでようやく決意が固まりました。この時に弟君が言ってくれたこと、メールで書いてくれたことを忘れずに一生大事にしていきたいと思います。
さて、合格発表の日が近づいてきました。合否なんてどうでもよいと思っていたのに、頑張ったご褒美が欲しくなってしまうのが人情というものです。一日中そわそわそわそわ、これでは時間ばかりを無駄にしてしまうので、ひたすら読書をして考えないようにしていました。それでも、インターネットで試験のことを書いているブログとかを見てしまっていました。合格見込者は決まって、今年度の司法書士試験合格者だったり、ロースクールを卒業して企業の法務部に勤務している人だったりで、こりゃあダメだなと思い知らされるばかり…。
そしていよいよ1月24日、その日になってしまいました。かーやんとゆーたんを送って、朝食をとってから、緊張して胃からこみあげてくるような感じすらします。録画してあったバラエティ番組をただただ緊張をほぐすために観ていました。そして9時…。行政書士試験センターのサイトにアクセスする勇気がなくて、タバコを吸ったり、TVを観たり、ウロウロウロウロ…。でももう結果は出ているんだから合否の確認するのを先送りにしても仕方ありません。
7万人超もの人が受験しているので、アクセスが集中して繋がりにくいと思いきや、一発でアクセスできて、「関東」、「神奈川県」とクリックすると受験番号一覧が出てしまいました。私は出願初日に出しましたので、受験番号が神奈川県の最初の100人に入っています。無意識に目が泳いでしまい下の方の番号を見ていました。こわごわと目線を上げると、「あれ?ない?」と落胆しかけたところ…、2番目にありました「2710046」。横に順番に番号が並んでいるのに焦って縦に見てしまいました…。ホントに心臓に悪いです。このまま心臓麻痺で倒れてしまうのではないかと思うほどでした…(^_^;)。
出願者数:88,651人
受験者数:70,586人
合格者数: 4,662人
合格発表の翌日に合否通知書が送られてきました。
これです↓

思っていたよりもはるかに点数がとれていました!択一は予備校の解答速報と全く同じでした。やはり記述が大甘の採点だったようです。昨年度の記述採点基準が異様に厳しかった(一字一句の間違いも許されないという感じ)ので、その情報に振り回されて、民法・行政法の択一の勉強をしている時にも記述のことが頭を離れず、不本意ながら無意味な暗記をすることを余儀なくされました。ホントに非常に遠回りをさせられたんですよ(^_^;)。これについては合格者も含めてあちこちで怒りの声があがっています。
■結果
【法令・五肢択一】116点(29問/40問)
【法令・多肢選択】 18点( 9個/12個)
【法令・記述問題】 40点(40点/60点)
【一般知識問題】 28点( 7問/14問)
合 計
202点/300点
(参考)
足切り基準
行政書士の登録は登録料等で20〜30万円程度かかりますし、定期的に行政書士会の会費も納めなければならなくなりますので、本格的に業務を行う時まで登録は先送りするつもりですが、いつかこの国家資格を有効に使いたいと思っています。
最後になりますが、今回の合格までの道のりは決して順調とは言えませんでしたので、感慨もひとしおです。かつて切り抜けてきたどの試験の合格よりもうれしいです。この受験勉強を通して、家族をはじめとする周囲の方々にたくさん助けてもらいました。ともすれば今から1年前は、もうどうなってもいいやと投げやりな気持ちになっていた私が、まだ先の見えないトンネルの中にいるものの、少しずつでも着実に前に向かって進むことができるようになってきました。皆様方の支えがあって、ようやくここまで出てくることができました。改めて御礼申し上げます。
合格率6%台の試験に半年の独学で合格できたことは、これからの人生において大きな自信になるものと思っています。次は長丁場になるので、長い道のりの中で適度な気分転換も必要になるかと思います。家族との時間を大切にしながら目標に向かって頑張っていきたいと思います。先の見えない長い長い登り坂を登り始めることになりますが、今後とも、私をはじめ家族を暖かい目で見守ってくださいm(__)m。いつの日か光が燦々と射す場所に出られる日を夢見て精進します。
平成23年1月26日
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