◆『家族狩り』 天童 荒太 著 (講談社文庫) 562ページ
読了日:2008/01/20
個人的評価:★★★★★
内容(「BOOK」データベースより)
東京の静かな住宅街で立て続けに起こる、陰惨な一家連続殺人。現場には裸に剥かれノコギリで体中を抉られた両親、宗教家のような姿勢で喉を掻き切った少年の姿があった。自らも家庭に修羅を抱える刑事・馬見原光毅と、第一発見者となった美術教師・巣藤浚介の人生をも巻き込んで、事件は意外な展開を見せる…。山本周五郎賞受賞の名作が、ファンの熱い期待に応え一九九五年当時のオリジナルバージョンで登場。
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◆『誰かSomebody』 宮部みゆき 著 (実業之日本社) 384ページ
読了日:2008/01/29
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
財閥会長の運転手・梶田が自転車に轢き逃げされて命を落とした。広報室で働く編集者・杉村三郎は、義父である会長から遺された娘二人の相談相手に指名される。妹の梨子が父親の思い出を本にして、犯人を見つけるきっかけにしたいというのだ。しかし姉の聡美は出版に反対している。聡美は三郎に、幼い頃の“誘拐”事件と、父の死に対する疑念を打ち明けるが、妹には内緒にしてほしいと訴えた。姉妹の相反する思いに突き動かされるように、梶田の人生をたどり直す三郎だったが…。
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◆『珍妃の井戸』 浅田 次郎 著 (講談社文庫) 402ページ
読了日:2008/02/02
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
列強諸国に蹂躙され荒廃した清朝最末期の北京。その混乱のさなか、紫禁城の奥深くでひとりの妃が無残に命を奪われた。皇帝の寵愛を一身に受けた美しい妃は、何故、誰に殺されたのか?犯人探しに乗り出した日英独露の高官が知った、あまりにも切ない真相とは―。『蒼穹の昴』に続く感動の中国宮廷ロマン。
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◆『十角館の殺人』 綾辻 行人 著 (講談社文庫) 375ページ
読了日:2008/02/07
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
半年前、凄惨な四重殺人の起きた九州の孤島に、大学ミステリー研究会の七人が訪れる。島に建つ奇妙な建物「十角館」で彼らを待ち受けていた、恐るべき連続殺人の罠。生き残るのは誰か?犯人は誰なのか?鮮烈なトリックとどんでん返しで推理ファンを唸らせた新鋭のデビュー作品。
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◆『マドンナ』 奥田 英朗 著 (講談社文庫) 329ページ
読了日:2008/02/09
個人的評価:★★★☆☆
内容
人事異動で新しい部下がやってきた。入社4年目の彼女は、素直で有能、その上、まずいことに好みのタイプ。苦しい片思いが始まってしまった(表題作)ほか40代・課長達の毎日をユーモアとペーソス溢れる筆致で描く短編5編を収録。上司の事、お父さんの事、夫の事を知りたいあなたにもぴったりの1冊。
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◆『ふたたびの恋』 野沢 尚 著 (文藝春秋) 226ページ
読了日:2008/02/12
個人的評価:★☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
ベテラン脚本家の室生晃一は、休暇のために訪れた沖縄で、シナリオ学校の教え子である大木新子に再会する。新子はかつての恋人でもあり、今や超売れっ子脚本家になっている。彼女が沖縄に来たのは、公共放送ドラマのシナリオのストーリー作りに行き詰まったためだった。頼まれて相談に乗る晃一だったが、実は偶然に思えた沖縄での二人の邂逅には、大いなる裏があった…。
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◆『余白の愛』 小川 洋子 著 (中公文庫) 234ページ
読了日:2008/02/15
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
耳を病んだわたしの前にある日現れた速記者Y。その特別な指に惹かれたわたしが彼に求めたものは…。記憶の世界と現実の危ういはざまを行き来する。幻想的でロマンティックな長篇。瑞々しさと完成された美をあわせ持つ初期の傑作。
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◆『私が語り始めた彼は』 三浦 しをん 著 (新潮文庫) 297ページ
読了日:2008/02/19
個人的評価:★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
私は、彼の何を知っているというのか?彼は私に何を求めていたのだろう?大学教授・村川融をめぐる、女、男、妻、息子、娘―それぞれに闇をかかえた「私」は、何かを強く求め続けていた。だが、それは愛というようなものだったのか…。「私」は、彼の中に何を見ていたのか。迷える男女の人恋しい孤独をみつめて、恋愛関係、家族関係の危うさをあぶりだす、著者会心の連作長編。
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◆『暗いところで待ち合わせ』 乙 一 著 (幻冬舎文庫) 262ページ
読了日:2008/02/21
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
視力をなくし、独り静かに暮らすミチル。職場の人間関係に悩むアキヒロ。駅のホームで起きた殺人事件が、寂しい二人を引き合わせた。犯人として追われるアキヒロは、ミチルの家へ逃げ込み、居間の隅にうずくまる。他人の気配に怯えるミチルは、身を守るため、知らない振りをしようと決める。奇妙な同棲生活が始まった―。書き下ろし小説。
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◆『半島を出よ(上)・(下)』 村上 龍 著 (幻冬舎文庫) 509ページ・591ページ
読了日:2008/03/08・2008/03/26
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
2011年春、九人の北朝鮮の武装コマンドが、開幕ゲーム中の福岡ドームを占拠した。さらに二時間後に、約五百名の特殊部隊が来襲し、市中心部を制圧。彼らは北朝鮮の「反乱軍」を名乗った。慌てる日本政府を尻目に、福岡に潜伏する若者たちが動き出す。国際的孤立を深める日本に起こった奇蹟!話題をさらったベストセラー、ついに文庫化。(上)
さらなるテロの危険に日本政府は福岡を封鎖する。いまや九州は反乱軍の占領下となった。逮捕、拷問、粛清、裏切り、白昼の銃撃戦、被占領者の苦悩と危険な恋―。絶望と希望が交錯する中、若者たちの決死の抵抗が始まる。現実を凌駕する想像力と、緻密な描写で迫る聖戦のすべて。各紙誌で絶賛を浴びた、野間文芸賞、毎日出版文化賞受賞作品。(下)
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◆『ビター・ブラッド』 雫井 脩介 著 (幻冬舎) 413ページ
読了日:2008/03/12
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
ベテラン刑事の父親に反発しながらも、同じ道を歩む息子の夏輝。夏輝がはじめて現場を踏んでから一カ月が経った頃、捜査一課の係長が何者かに殺害された。捜査本部が疑う内部犯行説に、曲者揃いの刑事たちは疑心暗鬼に陥るが…。初の現場でコンビを組む事になったのは、少年時代に別離した実の父親だった―。「犯人に告ぐ」、「クローズド・ノート」で各界から大きな注目を集める著者、待望の最新ミステリー。
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◆『グダグダの種』 阿川 佐和子 著 (大和書房) 237ページ
読了日:2008/03/17
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
こんなことじゃ、いかんいかん。とつぶやきつつ、一人しみじみグダグダ過ごす休日の楽しさよ。何かの役には立たないが、けっこうシアワセな日々を綴った、思わず吹き出す本音痛快エッセイ。
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◆『ララピポ』 奥田 英朗 著 (幻冬舎) 286ページ
読了日:2008/04/01
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
対人恐怖症のフリーライター、杉山博(32歳)。NO!と言えないカラオケBOX店員、青柳光一(26歳)。AV・風俗専門のスカウトマン、栗野健治(23歳)。文芸コンプレックスの官能小説家、西郷寺敬次郎(52歳)。専業主婦にして一応AV女優、佐藤良枝(43歳)。デブ専裏DVD女優のテープリライター、玉木小百合(28歳)。選りすぐりの負け犬たち、ここに集合。最新爆笑小説。
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◆『チーム・バチスタの栄光(上)・(下)』 海堂 尊 著 (宝島社文庫) 237ページ・269ページ
読了日:2008/04/07・2008/04/09
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
東城大学医学部付属病院の“チーム・バチスタ”は心臓移植の代替手術であるバチスタ手術専門の天才外科チーム。ところが原因不明の連続術中死が発生。高階病院長は万年講師で不定愁訴外来の田口医師に内部調査を依頼する。医療過誤死か殺人か。田口の聞き取り調査が始まった。第4回『このミス』大賞受賞、一気にベストセラー入りした話題のメディカル・エンターテインメントが待望の文庫化(上)。
東城大学医学部付属病院で発生した連続術中死の原因を探るため、スタッフに聞き取り調査を行なっていた万年講師の田口。行き詰まりかけた調査は、高階病院長の差配でやってきた厚生労働省の変人役人・白鳥により、思わぬ展開をみせる。とんでもない行動で現場をかき回す白鳥だったが、人々の見えなかった一面が次第に明らかになり始め…。医療小説の新たな可能性を切り拓いた傑作(下)。
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◆『追伸』 真保 裕一 著 (文藝春秋) 271ページ
読了日:2008/04/13
個人的評価:★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
単身でギリシャに赴任した悟に、一方的に離婚を切り出した妻の奈美子。納得できない悟に対し、奈美子は祖父母の間で交わされた手紙のコピーを送る。―約50年前、祖母は殺人の容疑で逮捕されていた。頑なな態度を貫く祖母と、無実を信じ奔走する祖父。ふたりの手紙には、誰も知ることのない真実が語られていた…
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◆『青い鳥』 重松 清 著 (新潮社) 325ページ
読了日:2008/04/16
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
村内先生は中学の臨時講師。言葉がつっかえて、うまくしゃべれない。でも、先生は、授業よりもたいせつなことを教えてくれる。いじめ、自殺、学級崩壊、児童虐待…すべての孤独な魂にそっと寄り添う感動作。
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◆『いつか陽のあたる場所で』 乃南 アサ 著 (新潮社) 267ページ
読了日:2008/04/19
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
ご近所の噂話にビクリとし、警官の姿を見てはドキリとする。ワケあって下町は谷中で新生活を始めた芭子と綾香。二人に降りかかる霧はいつの日か晴れるのだろうか。熱烈な支持を集めた新シリーズ、単行本でいよいよ登場。
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◆『ナイチンゲールの沈黙』 海堂 尊 著 (宝島社) 413ページ
読了日:2008/04/27
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
東城大学医学部付属病院・小児科病棟に勤務する浜田小夜。担当は、眼球に発生する癌―網膜芽腫(レティノブラストーマ)の子供たち。眼球を摘出されてしまう彼らの運命に心を痛めた小夜は、子供たちのメンタルサポートを不定愁訴外来・田口公平に依頼する。その渦中に、患児の父親が殺され、警察庁から派遣された加納警視正は院内捜査を開始する。小児科病棟や救急センターのスタッフ、大量吐血で緊急入院した伝説の歌姫、そこに厚生労働省の変人・白鳥圭輔も加わり、事件は思いもかけない展開を見せていく…。
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◆『うつくしい子ども』 石田 衣良 著 (文春文庫) 285ページ
読了日:2008/04/30
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
緑豊かなニュータウンを騒然とさせた九歳の少女の殺人事件。犯人として補導されたのは、ぼくの十三歳の弟だった!崩壊する家族、変質する地域社会、沈黙を守る学校…。殺人者のこころの深部と真実を求めて、十四歳の兄は調査を始める。少年の孤独な闘いと成長を痛ましくもみずみずしく描く、感動のミステリー
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◆『メリーゴーランド』 荻原 浩 著 (新潮文庫) 445ページ
読了日:2008/05/08
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
過労死続出の職場を辞め、Uターンしたのが9年前。啓一は田園都市の市役所勤務。愛する妻に子供たち、あぁ毎日は平穏無事。…って、再建ですか、この俺が?あの超赤字テーマパークをどうやって?!でも、もう一人の自分が囁いたのだ。“やろうぜ。いっちまえ”。平凡なパパの孤軍奮闘は、ついに大成功を迎えるが―。笑って怒って、時々しんみり。ニッポン中の勤め人の皆さん、必読。
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◆『償い』 矢口 敦子 著 (幻冬舎文庫) 450ページ
読了日:2008/05/13
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
36歳の医師・日高は子供の病死と妻の自殺で絶望し、ホームレスになった。流れ着いた郊外の街で、社会的弱者を狙った連続殺人事件が起き、日高はある刑事の依頼で「探偵」となる。やがて彼は、かつて自分が命を救った15歳の少年が犯人ではないかと疑い始めるが…。絶望を抱えて生きる二人の魂が救われることはあるのか?感動の長篇ミステリー。
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◆『黒笑小説』 東野 圭吾 著 (集英社) 285ページ
読了日:2008/05/15
個人的評価:★★★☆☆
出版社 /著者からの内容紹介
笑いのマエストロが放つ超ブラックユーモア。丸い物がすべて巨乳に見えるようになって…「巨乳妄想症候群」。メル友に会うため写真と実物の差を埋めようとする女…「奇跡の一枚」。他、「選考会」等全13編の猛毒爆笑短編集。
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◆『”It”と呼ばれた子 幼年期』 デイヴ・ペルザー 著 (ヴィレッジブックス) 273ページ
読了日:2008/05/17
個人的評価:★★★★☆
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◆『私の男』 桜庭 一樹 著 (文芸春秋) 381ページ
読了日:2008/05/25
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
優雅だが、どこかうらぶれた男、一見、おとなしそうな若い女、アパートの押入れから漂う、罪の異臭。家族の愛とはなにか、超えてはならない、人と獣の境はどこにあるのか?この世の裂け目に堕ちた父娘の過去に遡る―。黒い冬の海と親子の禁忌を圧倒的な筆力で描ききった著者の真骨頂。
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◆『”It”と呼ばれた子 少年期ロストボーイ』 デイヴ・ペルザー 著 (ヴィレッジブックス) 331ページ
読了日:2008/05/26
個人的評価:★★★★☆
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◆『婚約のあとで』 阿川 佐和子 著 (新潮社) 326ページ
読了日:2008/05/28
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
晴れて婚約したのにモヤモヤを抱え始める今年29歳の村松波。許されぬ恋に走る妹の碧。愛しているのに結婚しない宙。結婚したのに愛せない優美。満たされた条件のなかでなお、ためらう七人の女性たち。彼女たちの「選択」を描く本格恋愛小説。
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◆『あなたの呼吸が止まるまで』 島本 理生 著 (新潮社) 187ページ
読了日:2008/05/30
個人的評価:★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
舞踏家の父と暮らす12歳の少女、野宮朔。夢は、作家になること。一歩一歩、大人に近づいていく彼女を襲った、突然の暴力。そして、少女が選んだたった一つの復讐のかたち。
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◆『夢のような幸福』 三浦 しをん 著 (新潮文庫) 307ページ
読了日:2008/06/03
個人的評価:★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
欲望の発露する瞬間を考察し、友人と特異な「萌えポイント」について語り合う。伝説の名作漫画『愛と誠』再読でその不可解な魅力を再検証。世界の名作『嵐が丘』を読み乙女のテイストを堪能し、女同士でバクチクライブ旅。独自の見所発見の映画評、旅先の古書店の謎を探索。物語の萌芽にも似て脳内妄想はふくらむばかり―小説とはひと味違う濃厚テイストのエッセイをご賞味あれ。
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◆『レンタルチルドレン』 山田 悠介 著 (幻冬舎) 246ページ
読了日:2008/06/04
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
愛する息子・優を病気で亡くした泰史と冬美は、P.I.という会社を訪れた。そこで行われているのは、子供のレンタルと売買。二人はリストの中に優そっくりの子供を見つけ、迷わずレンタルし、翌日には購入を決めた。しかし一カ月後、「優」と名付けた子供は、急速な衰えを見せ始める。突然の病状に戸惑い、P.I.に疑惑の目を向けた泰史は、真相を求めて深夜のP.I.研究所に忍び込む。そこで彼が見たものは…。『リアル鬼ごっこ』の著者が満を持して放つ、ファン待望の最新ホラー。
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◆『流星の絆』 東野 圭吾 著 (講談社) 482ページ
読了日:2008/06/11
個人的評価:★★★★☆
内容紹介
全ての東野作品を凌ぐ現代エンタメ最高峰!殺された両親の仇討ちを流星のもと誓った功一、泰輔、静奈の兄妹。十四年後、泰輔が事件当日目撃した男に、功一が仕掛ける復讐計画。誤算は、静奈の恋心だった。
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◆『”It”と呼ばれた子 完結編 さよなら"It"』 デイヴ・ペルザー 著 (ヴィレッジブックス) 374ページ
読了日:2008/06/13
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
幼い時から実母による虐待を受け続けたのち、里子として偏見と差別のなかで成長し、やがて18歳で空軍に入隊したデイヴ。かつてはヒーローだった父親が哀しい死を遂げ、はじめて愛した女性との結婚生活もまた悲劇に終わる―それでも、最愛の息子スティーヴンとのふれあいを通じて、癒されてゆく。そして、ついに母親との再会を果たすことを決意。憎しみと許しのはざまで苦悩しつつも、人生最大の問いかけ―「なぜ、ぼくを虐待したのか?」と尋ねるために…壮絶な虐待の体験者が、トラウマを乗り越え、人間として生まれ変わるまでの魂の軌跡。
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◆『さよならバースディ』 荻原 浩 著 (集英社文庫) 382ページ
読了日:2008/06/19
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
霊長類研究センター。猿のバースディに言語習得実験を行っている。プロジェクトの創始者安達助教授は一年前に自殺したが、助手の田中真と大学院生の由紀が研究を継いだ。実験は着実に成果をあげてきた。だが、真が由紀にプロポーズをした夜、彼女は窓から身を投げる。真は、目撃したバースディから、真相を聞き出そうと…。愛を失う哀しみと、学会の不条理に翻弄される研究者を描く、長編ミステリー。
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◆『楽園(上)・(下)』 宮部みゆき 著 (文藝春秋) 416ページ・361ページ
読了日:2008/06/26・2008/07/14
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
「模倣犯」事件から9年が経った。事件のショックから立ち直れずにいるフリーライター・前畑滋子のもとに、荻谷敏子という女性が現れる。12歳で死んだ息子に関する、不思議な依頼だった。少年は16年前に殺された少女の遺体が発見される前に、それを絵に描いていたという―。(上)
土井崎夫妻がなぜ、長女・茜を殺さねばならなかったのかを調べていた滋子は、夫妻が娘を殺害後、何者かによって脅迫されていたのではないか?と推理する。さらには茜と当時付き合っていた男の存在が浮かび上がる。新たなる拉致事件も勃発し、様々な事実がやがて一つの大きな奔流となって、物語は驚愕の結末を迎える。(下)
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◆『ブルーベリー』 重松 清 著 (光文社) 248ページ
読了日:2008/06/29
個人的評価:★★★☆☆
出版社/著者からの内容紹介
1981年。東京に対する憧れと怯えを抱えて上京した十八歳の僕。いろんな場所で、いろんな人たちと出会い、時を過ごした。でも、いつの間にか、会わなくなってしまった人たちがいる。あれから二十数年が過ぎた。彼らはいま、何をしているのだろう?
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◆『ブランケット・キャッツ』 重松 清 著 (朝日新聞社) 329ページ
読了日:2008/07/02
個人的評価:★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
2泊3日、毛布付き。我が家にレンタル猫がやってきた。いまを生きる孤独と救済を描いた、猫とひとの物語・全7編。
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◆『愛がいない部屋』 石田 衣良 著 (集英社文庫) 243ページ
読了日:2008/07/08
個人的評価:★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
誰もが憧れる高層マンション。そこに住む愛子は、幸せな結婚生活を送るはずだった。しかし、ある日「愛」は暴力に変わり―(表題作)。セックスレスの夫婦生活に疲れた、うらら。彼女はマッサージ店で働く15歳年下の青年に想いを寄せるようになる。だが、突然彼にホテルへ誘われて…(「指の楽園」)。切なくて苦しい恋に悩みながらも、前を向いて歩いていく女性の姿を描いた10のラブストーリー。
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◆『証し』 矢口 敦子 著 (幻冬舎文庫) 402ページ
読了日:2008/07/18
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
過去に金のために卵子を売った木綿子と、不妊に悩みその卵子を買った絹恵。二人の「子供」である十六歳の恵哉が、一家四人惨殺事件の嫌疑をかけられ自殺した時に、彼女達は出会う。息子の無実を信じる木綿子は真犯人捜しに乗り出すが、絹恵は懐疑的だった…。犯人が現場に残した「VS」の謎が解けた時、二人は恵哉の心の叫びを知る。長篇ミステリー。
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◆『さまよう刃』 東野 圭吾 著 (朝日新聞社) 361ページ
読了日:2008/07/24
個人的評価:★★★★☆
出版社 /著者からの内容紹介
蹂躙され、殺された娘の復讐のため、父は犯人の一人を殺害し逃亡する。「遺族による復讐殺人」としてマスコミも大きく取り上げる。遺族に裁く権利はあるのか? 社会、マスコミそして警察まで巻き込んだ人々の心を揺さぶる復讐行の結末は!?
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◆『ダイイング・アイ』 東野 圭吾 著 (光文社) 372ページ
読了日:2008/07/31
個人的評価:★★★☆☆
出版社 /著者からの内容紹介
誰もが少しずつ嘘をつき、誰かを陥れようとしている。記憶を一部喪失した雨村慎介は、自分が交通事故を起こした過去を知らされる。なぜ、そんな重要なことを忘れてしまったのだろう。事故の状況を調べる慎介だが、以前の自分が何を考えて行動していたのか、思い出せない。しかも、関係者が徐々に怪しい動きを見せ始める……。俺をみつめるマネキンの眼。そいつは、確かに生きていた。
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◆『八日目の蝉』 角田 光代 著 (中央公論新社) 346ページ
読了日:2008/08/05
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
逃げて、逃げて、逃げのびたら、私はあなたの母になれるのだろうか。理性をゆるがす愛があり、罪にもそそぐ光があった。角田光代が全力で挑む長篇サスペンス。
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◆『リアル鬼ごっこ』 山田 悠介 著 (幻冬舎文庫) 310ページ
読了日:2008/08/10
個人的評価:★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
全国500万の「佐藤」姓を皆殺しにせよ!―西暦3000年、国王はある日突然、7日間にわたる大量虐殺を決行した。生き残りを誓う大学生・佐藤翼の眼前で殺されていく父や友。陸上選手の翼は、幼い頃に生き別れた妹を探し出すため死の競走路を疾走する。奇抜な発想とスピーディな展開が若い世代を熱狂させた大ベストセラーの改訂版。
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◆『ジバク』 山田 宗樹 著 (幻冬舎) 405ページ
読了日:2008/08/15
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
外資系投資会社のファンドマネージャーである麻生貴志は、年収2千万を稼ぎ、美しい妻・志緒理と1億4千万のマンションを購入する予定を立てていた。自らを“人生の勝ち組”と自任する貴志は、郷里で行われた同窓会でかつて憧れた女性ミチルに再会する。ミチルに振られた苦い過去を持つ貴志は、「現在の自分の力を誇示したい」という思いだけから、彼女にインサイダー行為を持ちかける。大金を手にしたミチルを見て、鋭い快感に似た征服感を味わう貴志。だがそれが、地獄への第一歩だった…。
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◆『劒岳<点の記>』 新田 次郎 著 (文春文庫) 416ページ
読了日:2008/08/23
個人的評価:★★☆☆☆
内容
日露戦争直後、前人未踏といわれ、また、決して登ってはいけない山と恐れられた北アルプス、劒岳山頂に三角点埋設の至上命令を受けた測量官、柴崎芳太郎。器材の運搬、悪天候、地元の反感など様々な困難と闘いながら柴崎の一行は山頂を目ざして進んでゆく。そして、設立間もない日本山岳会隊の影が。山岳小説の白眉といえる。
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◆『夜の桃』 石田 衣良 著 (新潮社) 286ページ
読了日:2008/08/29
個人的評価:★☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
数億円のローンを組んだ家、高性能なドイツの車、イタリア製のスーツ、スイス製の機械式腕時計、広告代理店勤務の可愛い愛人…すべては玩具にすぎなかった。幸福にも空虚な日々に流される男が出会った、少女のような女。その隠された過去を知り、男は地獄のような恋に堕ちた。東京のニュー・バブルの中で、上下にちぎれていく格差社会に楔を打ち込む、性愛。デビュー10周年の著者が挑む、渾身の話題作。
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◆『ジェネラル・ルージュの凱旋』 海堂 尊 著 (宝島社) 384ページ
読了日:2008/09/04
個人的評価:★★★★★
内容(「BOOK」データベースより)
桜宮市にある東城大学医学部付属病院に、伝説の歌姫が大量吐血で緊急入院した頃、不定愁訴外来の万年講師・田口公平の元には、一枚の怪文書が届いていた。それは救命救急センター部長の速水晃一が特定業者と癒着しているという、匿名の内部告発文書だった。病院長・高階から依頼を受けた田口は事実の調査に乗り出すが、倫理問題審査会(エシックス・コミティ)委員長・沼田による嫌味な介入や、ドジな新人看護師・姫宮と厚生労働省の“火喰い鳥”白鳥の登場で、さらに複雑な事態に突入していく。将軍(ジェネラル・ルージュ)の異名をとる速水の悲願、桜宮市へのドクター・ヘリ導入を目前にして速水は病院を追われてしまうのか…。そして、さらなる大惨事が桜宮市と病院を直撃する。
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◆『夜明けの街で』 東野 圭吾 著 (角川書店) 336ページ
読了日:2008/09/11
個人的評価:★★★☆☆
出版社 /著者からの内容紹介
渡部の働く会社に、派遣社員の仲西秋葉がやって来たのは、去年のお盆休み明けだった。僕の目には若いように見えたが、彼女は31歳だった。その後、僕らの距離は急速に縮まり、ついに越えてはならない境界線を越えてしまう。しかし、秋葉の家庭は複雑な事情を抱えていた。両親は離婚し、母親は自殺。彼女の横浜の実家では、15年前、父の愛人が殺されるという事件まで起こっていた。殺人現場に倒れていた秋葉は真犯人の容疑をかけられながらも、沈黙を貫いてきた。犯罪者かもしれない女性と不倫の恋に堕ちた渡部の心境は揺れ動く。果たして秋葉は罪を犯したのか。まもなく、事件は時効を迎えようとしていた・・・。
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◆『螺鈿迷宮』 海堂 尊 著 (角川書店) 389ページ
読了日:2008/09/19
個人的評価:★★★★☆
出版社 /著者からの内容紹介
この病院は、あまりにも、人が死にすぎる――
日本の医療界を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」から一年半。その舞台となった東城大学に医学生として通う天馬は、留年を繰り返し既に医学の道をリタイア寸前だった。ある日、幼なじみの新聞記者・葉子から、碧翠院桜宮病院に潜入できないかと依頼を受ける。東城大学の近隣病院である桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化させた複合型病院であり、終末医療の最先端施設としてメディアの注目を集めていた。しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。天馬は葉子の依頼を受け、看護ボランティアとして桜宮病院に通い始める。そのうちに、奇妙な皮膚科医・白鳥と看護師・姫宮と出会うことになり……。
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◆『切羽へ』 井上 荒野 著 (新潮社) 204ページ
読了日:2008/09/23
個人的評価:★☆☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
静かな島で、夫と穏やかで幸福な日々を送るセイの前に、ある日、一人の男が現れる。夫を深く愛していながら、どうしようもなく惹かれてゆくセイ。やがて二人は、これ以上は進めない場所へと向かってゆく。「切羽」とはそれ以上先へは進めない場所。宿命の出会いに揺れる女と男を、緻密な筆に描ききった哀感あふれる恋愛小説。
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◆『荒野』 桜庭 一樹 著 (文芸春秋) 506ページ
読了日:2008/09/27
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
恋愛小説家の父をもつ山野内荒野。ようやく恋のしっぽをつかまえた。人がやってきては去っていき、またやってくる鎌倉の家。うつろい行く季節の中で、少女は大人になっていく。
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◆『東京島』 桐野 夏生 著 (新潮社) 「新潮」連載281ページ
読了日:2008/10/04
個人的評価:★★★☆☆
〜オビの解説より〜
あたしは必ず、脱出してみせる――。ノンストップ最新長篇!
32人が流れ着いた太平洋の涯の島に、女は清子ひとりだけ。いつまで待っても、無人島に助けの船は来ず、いつしか皆は島をトウキョウ島と呼ぶようになる。果たして、ここは地獄か、楽園か? いつか脱出できるのか――。欲を剥き出しに生に縋りつく人間たちの極限状態を容赦なく描き、読む者の手を止めさせない傑作長篇誕生!
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◆『金色の野辺に唄う』 あさの あつこ 著 (小学館) 224ページ
読了日:2008/10/08
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
山陰の静かな山あいの町で、九十を超えた老女・松恵が息をひきとろうとしていた。看取るのは、松恵の曾孫で絵心を持つ中学生・東真、松恵の孫に嫁いだ元OL・美代子、近所の花屋店員・史明、松恵の娘で稀な美貌を授かり持った奈緒子。四人ともかつて松恵に受け止められ、救われた過去があった―。屈託や業を抱えながらも、誰かと繋がり共に生き抜いていくことの喜びを、晩秋の美しい風景の中に力強く描き出した連作短編集。
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◆『そうか、もう君はいないのか』 城山 三郎 著 (新潮社) 遺稿156ページ
読了日:2008/10/09
個人的評価:★★★★☆
〜オビの解説より〜
五十億の中でただ一人「おい」と呼べる妻へ―愛惜の回想記。
新発見遺稿。
最愛の妻・容子が逝った……。特攻隊から復員した学生だった頃の奇跡的な出会い、文壇デビュー当時の秘話、取材旅行の数々、甦る人生の日々。そして衝撃のガン告知から、二人だけの最期の時間。生涯、明るさを失わなかった妻よ、君は天から舞い降りた妖精だった……。昨春、少年のような微笑を浮かべて逝った著者が遺した感涙の手記。
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◆『ジーン・ワルツ』 海堂 尊 著 (新潮社) 265ページ
読了日:2008/10/15
個人的評価:★★★★★
内容(「BOOK」データベースより)
桜宮市・東城大学医学部を卒業、東京・帝華大学に入局した32歳の美貌の産婦人科医、曾根崎理恵―人呼んで冷徹な魔女(クール・ウィッチ)。顕微鏡下人工授精のエキスパートである彼女のもとに、事情を抱えた五人の妊婦がおとずれる。一方、先輩の清川医師は理恵が代理母出産に手を染めたとの噂を聞きつけ、真相を追うが…。
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◆『決壊(上)・(下)』 平野 啓一郎 著 (新潮社) 382ページ・402ページ
読了日:2008/10/21・2008/10/26
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
2002年10月、全国で次々と犯行声明付きのバラバラ遺体が発見された。被害者は平凡な家庭を営む会社員沢野良介。事件当夜、良介はエリート公務員である兄・崇と大阪で会っていたはずだったが―。絶望的な事件を描いて読む者に“幸福”と“哀しみ”の意味を問う衝撃作(上)。
“悪魔”とは誰か?“離脱者”とは?止まらない殺人の連鎖。ついに容疑者は逮捕されるが、取り調べの最中、事件は予想外の展開を迎える。明かされる真相。東京を襲ったテロの嵐!“決して赦されない罪”を通じて現代人の孤独な生を見つめる感動の大作。衝撃的結末は(下)。
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◆『ブラックペアン1988』 海堂 尊 著 (講談社) 「小説現代」連載317ページ
読了日:2008/11/01
個人的評価:★★★★★
〜オビの解説より〜
驚愕手術の結末!
外科研修医世良が飛び込んだのは君臨する”神の手”教授に新兵器導入の講師、技術偏重の医局員ら、策謀渦巻く大学病院……大出血の手術現場で世良が見た医師たちの凄絶で高貴な覚悟。
『チーム・バチスタの栄光』で颯爽とベストセラーデビューした現役医師作家の新作もおなじみ東城大学医学部附属病院が舞台。新人外科医世良が直面するのは重い医療の真実と新来講師高階や藤原婦長の謎の行動。医学界崩壊カウントダウンの1988年に起きるのは”奇跡の手術”による感動の結末。
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◆『ゴールデンスランバー』 伊坂 幸太郎 著 (新潮社) 書き下ろし503ページ
読了日:2008/11/11
個人的評価:★★★☆☆
〜オビの解説より〜
仙台で金田首相の凱旋パレードが行われている、ちょうどその時、青柳雅春は、旧友の森田森吾に、何年かぶりで呼び出されていた。昔話をしたいわけでもないようで、森田の様子はどこかおかしい。訝る青柳に、森田は「おまえは、陥れられている。今も、その最中だ」「金田はパレード中に暗殺される」「逃げろ!オズワルドにされるぞ」と、鬼気迫る調子で訴えた。と、遠くで爆音がし、折しも現れた警官は、青柳に向かって拳銃を構えた―。精緻極まる伏線、忘れがたい会話、構築度の高い物語世界―、伊坂幸太郎のエッセンスを濃密にちりばめた、現時点での集大成。
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◆『失われた季節に』 三浦 明博 著 (講談社) 309ページ
読了日:2008/11/14
個人的評価:★★★☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
保健室の先生・マリアの失踪とサッカー部の親友・枡田洋介の死。高校三年の夏、最後の宮城県地区予選大会であっさり敗北した直後に、牧一馬の周囲でふたつの事件が起きた。暇をもてあますばかりの友人たちと真相を探りはじめたものの、何もつかめない。東京の大学に進学した青年が二年後に知る真実、父親になった中年が息子に語る想い。
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◆『夢見る黄金地球儀』 海堂 尊 著 (東京創元社) 300ページ
読了日:2008/11/19
個人的評価:★★☆☆☆
内容(「BOOK」データベースより)
首都圏の端っこに位置する桜宮市に突如舞い込んだ一億円。その名も「ふるさと創生基金」。だがその金は黄金をはめ込んだ地球儀に姿を変え、今では寂れた水族館にひっそり置かれているだけとなった―はずだった。が、ある日を境にトラブル招聘体質の男・平沼平介の日常を一変させる厄介の種へと変貌する。八年ぶりに現れた悪友が言い放つ。「久しぶり。ところでお前、一億円欲しくない?」かくして黄金地球儀奪取作戦が始動する。二転三転四転する計画、知らぬ間に迫りくる危機。平介は相次ぐ難局を乗り越え、黄金を手にすることができるのか。『チーム・バチスタの栄光』の俊英が放つ、抱腹絶倒のジェットコースター・ノベル。
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◆『愛が理由』 矢口 敦子 著 (幻冬舎文庫) 341ページ
読了日:2008/11/22
個人的評価:★★★★☆
内容(「BOOK」データベースより)
親友・美佐子の突然の死を知らされた三十九歳の翻訳家・麻子。死因が納得できない麻子の前に現れた美少年・泉は、年上の女性を翻弄し心中に見せかけ死に追いやる「心中ゲーム」の存在を教える。彼女は若者に弄ばれ死んだのか?泉の力を借りて真相を探る麻子に、死んだ美佐子からメールが届く…。女性の孤独と切なさが胸を打つ恋愛サスペンス。
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◆『不発弾』 乃南 アサ 著 (講談社文庫) 264ページ
読了日:2008/11/26
個人的評価:★★☆☆☆
出版社/著者からの内容紹介
今度はあなたが、爆発させてみる?退屈な日常から逃れられるきっかけなんて、どこにでも転がっている。デパート勤務の的場智明は、地味な売り場での仕事に耐える日々を過ごしていた。そんな折、息子や娘の、“秘密”を妻までが一緒になって隠していたことに気づく。たまりにたまった憂さをはらすために彼がとった行動とは……。表題作など、現代人の爆発寸前の心境を的確に捉え、見事な筆致で描く、秀逸短編集。
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◆『東京タワー オカンとボクと、時々オトン』 リリー・フランキー 著 (扶桑社) 450ページ
読了日:2008/12/03
個人的評価:★★★☆☆
出版社 /著者からの内容紹介
読みやすさ、ユーモア、強烈な感動! 同時代の我らが天才リリー・フランキーが骨身に沁みるように綴る、母と子、父と子、友情。この普遍的な、そして、いま語りづらいことがまっすぐリアルに胸に届く、新たなる「国民的名作」。『en-taxi』連載、著者初の長編小説がついに単行本化。
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◆『蟹工船・党生活者』 小林 多喜二 著 (新潮文庫) 217ページ
読了日:2008/12/04
個人的評価:★★☆☆☆
内容
海軍の保護のもとオホーツク海で操業する蟹工船は、乗員たちに過酷な労働を強いて暴利を貪っていた。“国策”の名によってすべての人権を剥奪された未組織労働者のストライキを扱い、帝国主義日本の一断面を抉る「蟹工船」。近代的軍需工場の計画的な争議を、地下生活者としての体験を通して描いた「党生活者」。29歳の若さで虐殺された著者の、日本プロレタリア文学を代表する名作2編。
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◆『その日のまえに』 重松 清 著 (文春文庫) 「文芸春秋」連載365ページ
読了日:2008/12/08
個人的評価:★★★★★
〜オビの解説より〜
僕たちは「その日」に向かって生きてきた―。昨日までの、そして、明日からも続くはずの毎日を不意に断ち切る家族の死。消えゆく命を前にして、いったい何ができるのだろうか…。死にゆく妻を静かに見送る父と子らを中心に、それぞれのなかにある生と死、そして日常のなかにある幸せの意味を見つめる連作短編集。
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◆『インターセックス』 帚木 蓬生 著 (集英社) 書き下ろし460ページ
読了日:2008/12/19
個人的評価:★★★☆☆
〜オビの解説より〜
生殖と移植では「神の手を持つ名医」と評判の岸川卓也院長が率いる、贅沢な施設と高度な医療を誇るサンビーチ病院。泌尿婦人科医の秋野翔子は岸川に請われてこの病院に勤務することになった。そこでは性同一性障害やインターセックスの患者たちへの性転換手術やさまざまな治療が行われていた。翔子は「人は男女である前に人間だ」と主張し、人知れず悩み、絶望の淵にいた患者達のために奔走する。やがて翔子は、彼女に理解を示す岸川の周辺に不可解な変死が続いていることに気づく…。
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◆『モニタールーム』 山田 悠介 著 (角川書店) 書き下ろし286ページ
読了日:2008/12/20
個人的評価:★★★★☆
〜オビの解説より〜
広大な寂しい土地にある熱帯地方の小さな村。ここには15歳になる日本人の男女4人と、60歳に近い男の5人が平和に暮らしていた。ただし彼らの安全は半径3キロメートルまで!そこから外には100万個の地雷が埋まっており、一歩踏み出すだけで死が訪れるのだ。だがそんな地雷地帯を抜けないと、彼らに未来はないとしたら…。
山田悠介が放つ、最高の絶対不可能ゲーム!
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◆『光』 三浦 しをん 著 (集英社) 「小説すばる」連載297ページ
読了日:2008/12/27
個人的評価:★★☆☆☆
〜オビの解説より〜
天災ですべてを失った中学生の信之。共に生き残った幼なじみの美花を救うため、彼はある行動をとる。二十年後、過去を封印して暮らす信之の前に、もう一人の生き残り・輔(たすく)が姿を現わす。あの秘密の記憶から、今、新たな黒い影が生まれようとしていた――。
暴力はやってくるのではない。帰ってくるのだ。
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