今年のベストゲーム

 「今年発売されたゲームで一番面白かったものは?」という集計がオリコンで行われていました。いい機会なので、今年のゲームを振り返っておこうかと思います。

 1位は『マリオカートWii』…ってうわぁ、俺は5分でクソゲーと確信したのですけど、今年度1位に選ばれてしまいましたね。えっと…選ばれた理由はと。「隠しキャラも充実していて長い間楽しめる」(岩手県/20代/女性)」オタ女乙。このゲームはマゾい作業に耐えられるヘビーオタクには最高のゲームでしょうね。他にも集まった声として、ハンドル操作は革新的だったと評価したいです。ただ普通のコントローラではいまいち盛り上がれないので、4人対戦しようと思ったらハンドル4つ=ソフト4つが必要になるのはちょっと重いかな。

 2位は『ドラゴンクエスト5』。「いい物は何度やってもいい!」というのはまぁそうでしょうけど…。いやまぁ、4DSが選ばれるよりはマシか

 3位は『リズム天国ゴールド』。未プレイなので口は挟めませんが、「ちょっとした短い時間でも十分に楽しめるし、ひとつひとつのゲームは簡単なのに設定などが面白い。色々なパターンのミニゲームなので、そんなに飽きもこなくて面白い」(群馬県/20代/女性)とのこと。多分俺のプレイングの傾向から、全てのミニゲームを即効でマスターして「底が浅い」と言うんだと思います。まぁ、オタ的には既に終わったものと思っていた『空いた時間にちょっとやる』路線が未だに通じるということは大きい発見です。

 4位は『大乱闘スマッシュブラザーズX』…OK、俺の大ッ嫌いなゲームのランクインです。「みんなで遊んでも楽しいし、ひとりでも楽しめるところがよかった。ストレス解消になった。」(神奈川県/20代/女性)…ストレスたまる一方だよね、特に亜空。 「操作がしやすくて単純で良い」(山口県/30代/男性)いや、かえって煩雑に…。桜井はどうせスマブラやってないから、調整するたびにつまらなくなっていくんだよね。俺はスマブラDXのためにGCを買ったしスマブラXのためにWiiを買ったからなかなか認めづらかったけど、正直結局スマブラ64が一番楽しいんですよね。

 5位は『レイトン教授と最後の時間旅行』…お?支持率モンハン越えた!?俺は未プレイですが、これはすごいことですね。

 6位は『モンスターハンターP2G』俺モンハン大ッ嫌いなのでノーコメント。でももう少し上位に食い込むと思ってたんですけどね。オタの間で流行る事よりも非オタにどれだけ訴えかけられたかがレイトン教授との差、ということでしょうか。ちなみにMHP2Gは2008年で最も売れたソフトです。

 7位は『ポケットモンスタープラチナ』。これは良かったですね。ピカチュウ・クリスタル・エメラルドと新バージョンが出る際にはシナリオに手が入っていましたが、今回は特にそれが上手かった。クリアまでプレイする分にはなかなか楽しかったです。が、崩壊寸前だった対人戦バランスを完全に破壊しつくした罪はいささか重いですね。

 8位は『クロノトリガー』……なんで入ったのコレ?色々ボコボコに言いたい事はあるんだけど…まぁ次の機会で。

 9位は『クイズマジックアカデミーDS』……おーい、投票者目ぇ覚ませ!バグ地獄のクソゲーに嬉々として一票投じてんじゃないよまったく…。俺がリメイク作品を嫌いになった作品のひとつです(他にはFF5A、クロトリDSなど)。

 10位は『メタルギアソリッド4』…って、えっ?MGSという信者票を期待できる作品でこの位置っていうのは…やっぱりPS3が原因?うーん、MGS4ならキラータイトルになりえると思ったんですけどねぇ。しかし俺もPS2への乗り換えは遅かったですし、『DQ7』がPSで出てくれなかったら買ってたか怪しかったですから、ハードの過渡期っていうのは難しいものですね…。

 えーと総評としては…DS強い!DSで6タイトル、Wiiは2つと、既に普及したハードで出すことが流行の前提ということですね。この逆を行く例がMGS4ということになるでしょうか。…いや、MGSという作品であったからこそ、ここまでの票を得られたということになるのかな。


 さて、マイベストに入ります。まずは今年度プレイしたゲームを列挙。

1月 スマブラX Wii
2月 世界樹の迷宮II DS
3月 マリオカートWii Wii
4月 アイドルマスター AC、Xbox
8月 FF4DS DS
9月 ロックマン9 WiiWare
9月 QMADS DS
9月 ポケモンプラチナ DS
11月 FF4アフター アプリ
11月 クロトリ DS
11月 カービィUSDX DS
12月 ドラクエ3 GBC

 うわ、やっぱDS強い!箱とかいう意味が分からないものを除けば任天堂縛りに近いですね。ごちゃごちゃ言いつつも有名ゲームをしっかり抑えているあたり新しいもの大好き詳しいの♪ってところでしょうか。というか終盤の一ゲームあたりの密度の低さはなんなの>俺

 上に入っているものは飛ばして…世界樹は以前のテキストを参照のこと。アイマスはこの中で一番やりこんでいることは確定的に明らか(どれぐらいかというと、箱とかいう意味が分からないものをわざわざ買う程度)なのですが今年のゲームじゃないのでスキップ。来年のこの企画ではアイマスSPについて気持ち悪いぐらい語るのではないかと思います。あ、PSPはまだ持っていないのでわざわざ買います。

 FF4DS…は発売去年の12/20でしたか。これを受けて、というのではないのですが2月発売(配信開始)のFF4アフターをプレイしています。このゲームは…えぇと、どうなんだろう。1シナリオあたり300円なのですが、2時間でクリアできちゃうんですよね。そんな短いシナリオのゲームでモチベーションをどう維持するか、というと1092分の1という気の違った確率で手に入るアイテムを入手するために繰り返し繰り返しダンジョンに潜る感じです。

 最初っからオタ向けなんですよね。本編は即効でクリアでき、クリア後にチャレンジダンジョンに入れるようになるのですが、本編クリアレベルの20程度では秒殺されます。35は欲しいところ…とここで分かるとおり、やることはレベル上げと低確率ドロップ狙いで延々狩り。…はっ、俺モンハン嫌いと言っときながら狩りを楽しんでいる…!?ちなみにこれを、ショートシナリオ8つ分繰り返し、更に集結編に引き継いでからがようやく勝負…という非常にタチの悪いゲームです。

 が、FF4のアフターストーリーが見たい!なんてのはハードなオタだけなのでオタ向けな設定にするほど正解になり、またどこまで市場に流通するか見えないのでダウンロード販売で売り切りにしてしまうのが大正解です。上で書いたことに反発しますが、非オタに訴えることを初めから諦め、ついてきてくれるオタだけを囲い込むという体系もアリですね。ちなみに11月時点で200万ダウンロードを突破だそうで。えぇと単純計算で6億円と取っていいのかな?


 ロックマン9、良ゲーですね。新作を望みながらもゼクスや流星といったちょっと、こう、アレな作品になることを危惧するワガママなユーザーの声をファミコン風新作という力技で解決したのは英断だと思います。更にゲーム自体の出来も良いですし、ハードモードを後日追加配信するなど繰り返しプレイできる作品です。

 加えて、なんといっても1000円というのが恐れ入る。ファミコン風にすることで製作コストを、ダウンロード販売にすることで流通コストを抑えることが出来たとはいえこの値段は破格でしょう。追加DLCを全て買っても1800円…。ロックマン9以降に買ってるDSソフトが値段の割りにクソみたいなのばっかりだったので他の人たちも見習って欲しいです。


 星のカービィウルトラスーパーデラックス、というデタラメに長い名前のこれ。SDXのリメイクということで期待する気持ちとドロッチェのダダ滑りっぷりから危惧する気持ちが共存してましたが、久々にリメイクとしては良かったです、リメイクとしては

 というのはキャラのドット絵が増えたことに対して。最終的にこのゲームが最も魅せられる部分ってかわいいキャラクターを操作するところだと思うので、よりキャラを可愛く見せるように絵を増やすことは当然な気もしますが、それをしてきたリメイク作品ってあまりないですよね。それに気づいたことは素晴らしいです。

 また新作部分では『初代カービィを再現する』『メタナイトを使ってタイムアタック』『新ボスだけで格闘王への道』など既存のステージを再利用するアイディアを意欲的に使うというサボってんのか頑張ってんのか評価に困る試みをしていますが、ひぐらしやクロトリみたいに勝手なことして旧作に泥を塗るよりはよっぽどマシでしょう。

 ただここまでやっておきながらSFC版とキーコンフィグが違うという謎の罠があるのは何なんでしょうかね。旧作へのリスペクトを徹底しておきながら操作方法だけは我を貫く、しかもやりづらいとそこで意地を張る意味がわからない…。


 GBC版ドラクエ3。超良ゲー。久々のヒット作。そうか…もう8年前か…。当時は単3電池を湯水のように消費してましたよね。

 リメイク版DQ3の何が良いって、新作同然のつもりで作っていることですね。最近はクリア後に隠しダンジョンが追加されて隠し武器が手に入って〜とかその程度の追加要素しかなくて、せっかく強い武器が手に入ってもそれを振るうことが出来るのは隠しボスぐらいしかいなくて面白くないんですよね。『FF5アドバンス』ではせっかく4つも新ジョブが追加されたのに入手は潜水艦入手後(クリア直前)。せっかくなんだから、水のクリスタルでグラディエーターが使えるようになったり火のクリスタルで幻術士が使えるようになったりして、ゲームバランスを変えて欲しかった

 その中で、SFCDQ3は最初から最後まで新アイテムによってバランスが調節されています。そもそも盗賊という高性能の新キャラが初めから使え、とげのむちやブーメランといった範囲攻撃が出来る武器が序盤から入手できることで各職業間のバランスが変わっているのが良い、せっかくリメイクするんだからここまでやってほしいと思います。

 特に、「ファミコンでしか出来なかった作品がプレステで出来るようになる!」という保存資料的な意味が強かった以前のリメイクと比べ、未だ現役で使えるSFCの作品をベタ移植で発売したって仕方ないし、「新キャラ新アイテムが嫌なら封印するか、旧作をやってください」というぐらいの気概でいじるつもりでなければ出す意味なんてないと思います。DQ4DSとかマジで死ね。それをしないのは労力に見合うリアクションが得られないから、つまり原因はユーザーにあるですけどね…。

 まぁぶっちゃけ3リメイクとして優れていたのはSFC版GBC版はベタ移植もいいとこなんですけどね


 えぇとそれでは俺的今年のベストゲームを決めますか。

   1位:ロックマン9(決め手は価格)
   2位:世界樹の迷宮II(難易度の上げ方がなんといっても優秀)
   3位以下:該当なし(出せば売れると思ってんじゃねーよ客なめんな。それでも買う俺はきっと鴨

 FF4アフターは確かに面白いのですがあまりにもピンポイント爆撃すぎて今年のベストと推すのは難しいです。

 しかし4アフターはさらなり、アイドルマスターがDLCだけで1年間で3億円を稼いでいたり、アメリカではメガマン9が配信初日だけで6万ダウンロード(6000万円)を記録していたりと、今後はダウンロードコンテンツの充実化が鍵を握るような気がしますね。そういえばDSiではインターネットが出来るんでしたっけ…。これは…、DSの普及率も考えるとDLCに対応したDSソフトが天下を取る、と予想しておきましょう。

 追記:既にDSiでダウンロード販売始まってたんですね。確かに『脳トレ』なんかはパッケージとして買いたいソフトじゃないですね。DSカードは『リズム天国』を入れておいてブラウザから『脳トレ』起動、って方が脳トレのスタンスに近い気がします。

 そして『うつすメイドインワリオ』とな。メイドインワリオシリーズのフットワークの軽さには感心しますね。GBAで回転センサーが使えるとわかれば即座に『まわる』、DSが出れば『さわる』、Wiiリモコンを使って『おどる』、そしてDSiのカメラ機能を用いて『うつす』…と。キューブの『あつまれ!!』は意味が分からないので除外しましたが、このソフトのスタンスが現在のDS・Wiiソフトのメインストリームを作ったことは明らかです。まさにキングオブ一発屋、ゲーム界の小島よしお(かなりイヤだな)

 しかし、Xboxの『マイクロソフトポイント(通称ゲイツポイントMSP)』にしても『ニンテンドーポイント=Wiiポイント=DSiポイント』にしても、購入がめんどくさい&チャージがわかりづらいという欠点をどうクリアするんでしょうかね? 今まではゲイツ買ってまで追加コンテンツをやりたい人なんて濃いゲーオタ、またはプロデューサーしかいなかったので多少煩雑な手順だろうと問題なかったのですが、あれをゲーム素人にわかりやすく説明しろと言われると私はできませんね。店頭でポイントを購入した時点でチャージされるようなサービスを新設するか、あるいはキャッシュカードと直結するか…ってそれは非常にお子様に優しくないな。どうするんでしょうかね?対応が見ものです。

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