徒然なるぼやき

2013/07/09 3:46:27
【午前択一】(27(26?)/35)
■全般
個人的には昨年度の問題よりもかなり難化したような気がするんですが、予備校の評価では多少難化か?という程度みたいです。基準点は27問ないし28問ということらしいです(cf.昨年度の基準点:28問)。28問って8割っていうことですよ!これが合格点なら分かりますけど、足切り点ですからね。この試験の異常さの象徴だと思います。

■憲法(3/3)
迷いが生じるような肢はほとんどなく、易しい部類の問題だったと思います。今年度は久々に知識問題2問、推論問題1問の配分でした。出題は「人権の享有」、「比例代表選挙選出議員の除名等」(推論問題)、「違憲審査権」。

■民法(15(14?)/20)
相変わらず、最後の2肢で迷わされた問題が多かったです。ホントにダメですね…。自分のリーガルマインドを疑いたくなります。おそらくこの1年で最も時間をかけてきた科目だというのに…。今年も昨年同様難問奇問の類はほとんどなかったですね。民法でコンスタントに18/20取れるようにならないと合格はないものと思っています。民法で3問以上間違えたら、午前で30問超えは不可能ですから…。年明けまでの私にとっての最大の課題です。そして、私にとって忘れることのできない1問がまた産まれました。留置権の問題で軸となる肢をベースに再度見直さなかったことは悔やんでも悔やみきれません。この問題は落としてはいけない問題でした。それに、これが正解していれば、午前も基準点突破して、ついに書式を採点してもらえたでしょうからね…。
出題は
□総則:「後見、保佐、補助」、「無効・取消し」、「消滅時効」(推論問題)
□物権:「相続と登記」(個数問題)、「即時取得」、「共有」(個数問題)、「地上権・賃借権」
□担保物権:「留置権」、「物上代位」、「抵当不動産の第三取得者」、「法定地上権」、「根抵当権の当事者変更」
□債権:「連帯債務」、「第三者弁済」、「賃貸借」、「契約の終了・物の返還時期」
□親族:「婚姻・協議離婚の無効・取消し」、「認知」
□相続:「相続分」、「遺留分減殺請求」

■刑法(3/3)
予備校は、刑法各論は十中八九財産犯から出ると予想していましたが、久々に偽造罪あたりから出るかもしれないので、念のため対策をということでしたので、試験会場でテキストを見ていました(おそらくほとんど頭に入っていなかったと思いますけど)。ふたを開けば、何と個数問題で文書偽造罪、もうダメだと思いましたね。正解したのはまぐれです。残りの2問は比較的易しい問題でした。出題は、「因果関係」、「正当防衛」、「文書偽造罪」

■会社法・商法(6/9)
正解数としては不満の残る結果でしたが、予備校によれば、商法と会社法でそれぞれ1問ずつ捨問レベルの問題が出ていますので、6問正解はかろうじて許容範囲内でしょうか、でもやはり基準点の高さを考えると、あと1問は取っておきたかったです。出題は、「株式会社の設立」、「募集株式発行」、「自己株式・親会社株式」、「株主総会の招集」、「取締役の法令違反行為」、「会社法第429条」(推論問題)、「債権者異議手続」、「合名会社の社員の退社」、「商行為」。


【午後択一】(28/35)
■全般
昨年度よりは多少難化したようです。まず不登法で登記記録問題が4問も出たので時間的に例年以上にタイトになったこと、もう一つは民訴法がかなり難しかったというのが大きな特徴です。択一を解き終えるのに80分近くかかってしまいました。10分以上時間オーバーです。昨年度と同じ正解数ですが、昨年度は明らかにまぐれ、今回は実力で勝ち取った正解数だったと思います。マークミスがなければ、基準点突破は確実だと思われます(cf.昨年度の基準点:26問)。

■民事訴訟法・民事保全法・民事執行法(5/7)
民事訴訟法は、2問は捨問レベル、2問は難、確実に取れそうな問題は1問のみ。捨問以外の3問取れたのは、まぐれでしょうか。直前期に相当詰め込んだからこそ感覚を養えたと信じたいですね。来年度は易化すると予想されてます。民事保全法、民事執行法は半ば捨て科目的な位置づけになりつつも、両科目とも取れましたから、最低限の勉強はしておいてよかったです。出題は、「独立当事者参加」、「訴訟当事者の死亡」、「弁論主義」、「文書提出命令」、「確定判決」、「仮差押命令」、「担保不動産競売における売却手続」。

■司法書士法・供託法(3/4)
これは4問とも取らなければならなかったと反省しています。間違えたのは供託法の1問です。これもボーダーラインにいたら、悔やんでも悔やみきれないミスになったことでしょう。出題は、「司法書士の義務」、「弁済供託」、「営業保証供託」、「弁済供託の受諾」。

■不動産登記法(14/16)
難しい問題は少なかったものの、とにかく解くのに時間のかかる問題が多かったです。気持ちが焦ってしまったらヤバかったです。昨年度から復活した登記記録問題が4問も出るとは思いませんでした。模試の時から、まず最初に頭を使わないでも解ける司法書士法・供託法を解いて、次の不登法でリズムを作るという流れでやってきたんですが、それは作戦通りにいったかなと思います。出題は、「主登記・付記登記」、「一申請情報」、「抵当権・根抵当権の登記」、「印鑑証明書」、「登記記録問題」、「相続登記」、「判決による登記」、「職権抹消」、「登記記録問題」、「登記記録問題」、「地役権の登記」、「登記事項」、「登記記録問題」、「会社分割による抵当権・根抵当権の登記」、「仮登記」、「登録免許税」。


■商業登記法(6/8)
解いている時からあまり手ごたえがなかったんですが、それが結果に反映されていますね。これが今の実力と言うところなんでしょうね。ここもあと1問が欲しかったところです。出題は、「本店所在地における登記期間」(個数問題)、「株式会社の設立の登記」、「株式に関する登記」、「株式併合による変更登記」、「取締役・代表取締役の変更登記」、「会計監査人の登記」、「解散・清算人・清算結了の登記」、「一般社団法人の登記」。


【書式】
■不動産登記法
「3連件の登記申請」(枠は3件分)、「登記原因証明情報における登記の原因となる事実・法律行為を記載する記述問題」、「3連件の登記申請」(枠は4件分)の3点から構成される比較的オーソドックスな出題形式でした。

T.最初の3連件のポイント
@相続と遺贈の区別がついているか、相続登記に先んじて遺贈の登記を書けたか
A登記名義人の住所変更登記を@の前提登記として忘れずに書けたか
U.2つ目の3連件のポイント
@清算型遺贈を見抜き、最初の申請を相続登記にしたか、登記名義人の住所変更登記は相続登記の場合には不要と判断できたか:4件目は「申請不要」と書くことになる
A売買契約書から売買を原因とする所有権移転登記申請に先んじて弁済を原因とする抵当権抹消登記申請をしなければならないと判断できたか

おそらく、この4点を外さなければ普通はかなり出来のよい答案を書けたはずです。私はUAの判断を誤り、2つ目の3連件の2件目と3件目の登記が逆順になってしまいました。いわゆる枠外しです。それだけならともかく、相続登記で一部相続人を間違えて書くという基本的なミスまでしてしまいました。これだから本試験に棲む魔物は怖いです。こんな初歩的なミスをするとは…。これが私の不合格を決定づけた要因です。5月以降の模試で不登法書式は結構調子がよかったので、この結果は非常に残念です。

■商業登記法
申請回数も1回だし、株主総会、取締役会の議事録も数が少ないから、これなら30分くらいで解き終わるかなと第一印象ではそう思いました。ところが、精査し始めると、登記すべき事項が山ほど出てきます。その度に、登記の必要性を検討しているとあっという間に時間が経ちます。結局、登記の事由だけで10個もあったようです。私が書けたのはそのうちの8個ですかね。もし採点されれば、本来ならそれなりに部分点はついたかもしれませんが、役員の変更登記で重大なミスをしたようです。

この問題の肝はちゃんと見抜けていました。定款変更して、役員の任期が短縮されたから、この2名は任期満了する、ということです!ここまでは判断に誤りはありませんでした。でも取締役は5名だから権利義務取締役で登記申請しないことになるんだな…と結論付けました。私は出題者が予想もしないところでミスを犯してしまいました。定款の新旧対照表にあった取締役の員数のところで、「5名以内」と書いてあるところを「5名」と思いこんで登記申請を組み立ててしまったのです。その結果として、本来、取締役の退任登記をしなければならないのに敢えて登記すべき事項に書きませんでした。キリがないので詳細までは書きませんが、株主総会の直前に取締役兼支配人が後見開始の審判を受けたという事実も挟まっていますので、実際のところはもう少し事案は複雑です。

採点基準が公開されていないので本当のところはよく分かりませんが、役員変更で間違えるとまず受からないという説があります。まあとても大事な登記ですから、こういうのを間違えるようなやつを書士にするわけにはいかんっていうことなんでしょうね。

まあ、実力通りと言われてしまえば反論の余地もありません。不注意だからミスをしたのではなく、この検討をするときにはこのポイントをチェックする等の自分なりの解法ルールが十分に確立できていないからです。確立したルールで反復演習をすることによってミスはなくなってくるんでしょう。特に私の場合、商登法についてその力が十分についていないというです。身に沁みてよく分かりました。


細かいことは以上ですが、書式の出来がよくなかった最大の原因は、結局のところ、午後択一に80分近くかかってしまい、時間が足りなくなったことでしょうね。これは答練・模試の時もいつもそうでした。択一も書式ももっと速く解けるようにならないとボーダーに近づくことすらできません。この1年で1問あたりの解答時間が90分から60分を切るくらいまで短縮できたので、きっとまだまだ成長できると思っています。

また一から出直します。

2012/10/18 16:53:58
今年度の本試験は択一で高得点とれたのに記述の答案大崩壊で不合格になった人がかなりいるようです。商業登記法で10点も取れなかったという人が相当数いるみたいです。やはり、組織再編からの出題はあまりにも予想外で、それにやられてしまったんでしょう。こうなると、来年度こそは組織再編から出題されないとは言い切れない気がしてきました。今年度の択一で出題された論点が翌年度の記述問題で出題されるという、まことしやかな噂もありますし…。来年度は「株式移転」が出るのではないか???まだ一度も出題されていませんし…。何はともあれ、少しでも穴があると足元をすくわれるということになりそうです。

それにしても、こんなに実力者がたくさん残っているようでは、箱根駅伝の「山の神童」のように「ごぼう抜き」できないとすぐには自分の順番は回ってきそうにありません。今のペースでは置いていかれないようにするのが精いっぱいなのに大変なことだ…。

2012/09/15 11:33:52
昨日からパーフェクトローラー講座(記述編)に手をつけました。やはり、中上級講座は当然ですが、基本的なことは理解できているという前提で講義がされていますから、内容が濃く、レベルも高いです。

主な狙いは、記述問題を見た時に「気付かなかった…」というのをなくすべく、繰り返してルールを頭に入れろというものです。例えば、Aという事実が来たら通常Bという申請は想定される(ここは申請書ひな形を頭に入れていれば通常は思いつく)が、どんな角度から出題されるか分からないので、CやDといった申請もその場で反射的に頭に思い浮かべることができるような訓練をしろということです。これがちゃんとできていないとどんなに注意深い人でも申請をすっ飛ばしてしまうミスを犯しかねず、それで点数がほとんどつかないという事態を招くわけです。これだけは絶対に避けなければなりません。

あともう一つは、自分が現在分かっていることと分かっていないことの分別をしろということです。これは日頃からやっていることではありますが、もっと徹底的にやらなければならないということです。どうしても、勉強がつらくなってくると、知っていることの確認をしたくなりますが、そこはぐっとこらえて、「分からないことだらけの山」と向き合って、それを乗り越えないと絶対に合格はないということですね。

1回あたり3時間の講義をPauseをかけながらじっくり聞いて、復習・宿題をこなすとかなり大変ですが、きっちり身になれば相当実力はつきそうな気がします…。

2012/08/04 17:17
●午後の部について
自己採点結果:28問/35問(予備校の予想基準点:26〜27問/35問)

本試験が終わってだいぶ経ってから、予備校のHPにアップされていた本試験分析会の動画を観ました。どう考えても、今回の28問は出来過ぎの感があります(特に商業登記法の全問正解はまぐれです)。民訴系3科目と供託法ができなかったのは、まだ勉強が足りていないせいだと思うので、そこはあまり悲観的には考えていません。やはり、両登記法で今年度と同じくらいの正解数をコンスタントにとれるように実力をつけることが午後の基準点を楽々超えるための必須条件ですね。

■民事訴訟法
模試で全問間違えたことがあって、非常に苦手意識のある科目です。直前一週間でテキストを入念に読み返して本試験に臨みました。問題は例年よりも易しく、全部できたかなと思えたのに、ふたを開いてみれば3/5…。出題は、「訴訟代理権と訴訟代理人」、「一部請求」、「弁論準備手続」、「証人尋問と当事者尋問」、「判決」。

■民事保全法・民事執行法
民事保全法は基本問題だったようですが、私はその基本ができていなかったため誤答。出題は「占有移転禁止の仮処分」。民事執行法は例年と出題形式が変わって事例問題が初めて出題されました。なかなかの難問だったようですが、まぐれ?で正解。出題は「強制執行」。

■司法書士法
この科目はロクに勉強してきませんでしたが、何とか落とさずに済みました。今年度はかなり際どかったような気がします。もう少しちゃんと準備して本試験に臨むようにしたいと思います。出題は「裁判書類作成業務」。

■供託法
この科目は模試の時はかなり出来にバラつきがあって、どの程度深入りすべきなのかさじ加減が分からないまま、本試験を迎えました。決して知識がストックされてきていなかったというわけではないんですが、なかなか点に結びついていない感じでした。今回は悪い方に出てしまい、結果は1/3。これは一定レベルにある人からしたらあるまじき結果です。この科目は全問正解が必須ですから…。出題は「供託物の払渡請求」、「受領拒絶を原因とする弁済供託」、「執行供託等」。

■不動産登記法
今年度の不動産登記法は明らかに易しかったと思います。特に私にとっては苦手な総論では、ヤケに細かい知識が問われたり、実務色が濃い問題が問われたりするものが少なかったということもラッキーでした。個数問題も全肢とも正誤判断がつきやすい問題でしたので、決して難問という部類ではなかったと思います。結果は14/16、基本問題を落とさなかったという意味で及第点は超えたかなと思います。出題は「権利能力なき社団による不動産登記の可否」、「登記記録における持分の記録」、「不動産登記の電子申請」、「代位登記」、「登記識別情報」、「登記名義人の氏名等の変更」、「更正登記」、「区分建物に関する登記」、「登記記録の読取問題」、「確定前の根抵当権」、「仮登記」、「農地法の許可」、「付記登記」、「登記完了通知」、「審査請求」、「登録免許税」。

■商業登記法
今、見直すと到底易しい部類の問題だったとは思えないのに、結果は8/8。非常に集中できていたという要因もありますが、正解にたどり着くのに必要な肢の正誤判断がたまたまできたことなどラッキーなことが多く(例えば組み合わせ問題だと2肢の正誤判断ができれば正解にたどり着けることがある)、決してこれが実力だと慢心してはいけないと思いました。出題は「発起設立による登記」、「非公開会社の新株予約権に係る変更登記」、「役員等の変更登記」、「清算株式会社がする登記」、「株式交換の登記」、「更正登記」、「合資会社の登記」、「一般財団法人の登記」。

■書式問題
択一足切りの時点で書式の再現答案を作る気力がなくなってしまい、手元に自分の本試験で書いた答案はなく、今更自分の答案を思いだすことはできませんので、出題の概要のみの記載に留めます。

不動産登記法は概ね基本的な知識が問われていたので、合格レベルに達している受験生はあまり失点しなかったのではないでしょうか。私は、第1欄の記述問題についてはかなりポイント外してしまいましたが、登記申請の部分については、実体判断で大きな誤りはなかったと思います。

商業登記法は、特例有限会社の商号変更による設立登記については予想してしかるべきだったかもしれませんが、吸収合併による変更登記については、一昨年に吸収分割が出題されていたので、組織再編絡みの登記申請はまず出ないというのが大方の予想で、当然模試でも一度も組織再編関係は出題されていなかったことからも、あまりにも予想外で頭が真っ白になりました。私は商号変更の設立登記も吸収合併の変更登記も申請書のひな形をちゃんと思いだせませんでしたので、答案崩壊確定でした…。

◆不動産登記法
・相続させる遺言に対して遺留分減殺請求がされた場合における遺産分割協議の可否に関する記述問題
・登記名義人住所変更登記
・遺留分減殺を原因とする農地の所有権一部移転登記
・共有物分割を原因とする持分全部移転登記
・共有物分割による交換を原因とする所有権移転登記
・休眠担保権を抹消するために必要な手続に関する空欄補充
・弁済を原因とする抵当権抹消登記

◆商業登記法
・特例有限会社の商号変更による設立登記
・取締役、代表取締役、監査役の変更登記
・吸収合併による変更登記
・発行可能株式総数の変更(登記すべきではない事項)

2012/07/02 7:47
●午前の部について
自己採点結果:23問/35問(予備校講師による予想基準点:27〜28問/35問)

まだ頭が問題を解く脳になっていなかったのか、全体的に集中できていなくて、頭の中で文字が滑っているような感じでした。特に午前の部は単に知っているだけでは解けない問題も多いので、試験開始前の過ごし方やテンションの上げ方などが課題になりそうです。基準点割れの原因は明らかに民法の物権編です。物権ができないって、司法書士としての資質がないと言われているような感じがして凹みますよ…(T_T)。

■憲法・刑法
模試受験の時もそうでしたが、この2科目、ろくに勉強していないんですけど、何故か点が取れるんですね。皮肉ですよね…。今回は、憲法3/3、刑法3/3と全問正解でした。憲法は現場対応型の問題が3問中2問を占めていましたが幸いにも正解、刑法は易しかったので3問とも正解の自信がありました。憲法が、「財産権」、「立法権と行政権」(思考型問題)、「条例による罰則の制定」(推論型問題)、刑法が、「犯罪の実行の着手」、「被害者の承諾」(個数問題)、「放火罪」。

■民法
民法は午前の部の35問中20問を占めますので、この出来如何が勝負を分けます。民法の勉強にはかなりの時間を割いているつもりですが、なかなかできるようになりません。最近は会社法が問題が難しいため、合格するためには民法で17〜18問は死守しないと難しいと言われています。それを考えると、今の私の出来ではお話になりません。

◆総則
「意思表示」で痛恨のミス。知識のあやふやなところを思いっきりつかれました。その肢で迷った挙句の誤答。「条件・期限」と「時効」は何とか正解。

◆物権
ほんと、物権って苦手。得意なところがなく、穴だらけです。6月の後半に入ってから、付け焼刃ですが物権を集中的に勉強していました。本試験前日は担保物権に的を絞ってテキスト読みをしました。とは言っても、他の科目のこともあるので、全部の担保物権をやっている時間はなさそうです。それで必ず出題される抵当権をやり、その後非典型担保をやり、残り3つの担保権のうち1つだけやろうと思って、留置権をやりました。ところが、本試験に出たのはやらなかった残りの2つ…。まあ世の中そういうもんですよね…。出題は、「不動産物権変動」、「物権的請求権」、「共有」(個数問題)、「地上権・地役権」、「先取特権」、「質権」、「抵当権」×2(うち1問は個数問題)、「譲渡担保」。この物権で半分以上間違えました。ここで普通に取れていれば基準点超えも叶ったかもしれないと思うと歯ぎしりする想いです。

◆債権
オリンピックイヤーに出題されるという「相殺」からの出題は予想通りだったにもかかわらず、判例をきちんと押さえ切れていなくて、迷った挙句の痛恨の誤答。さらに「売買」でも最後の2肢で迷って誤答。その他は「使用貸借」と「事務管理」とマイナー論点からの出題でしたが、選択肢が切りやすく何とか正解。それにしても何で事務管理が2年連続で出題されるんだろう…これは誰も予想しなかったのではないでしょうか。ちなみに、事務管理は行政書士試験、昨年の司法書士試験、今回の本試験と法律系試験3回受験して3回とも出題されているという訳のわからないことになっています。

◆親族・相続
私の出題予想はことごとく外されました。少なくとも、今年度は認知(頻出分野にもかからず、ここ2,3年出題されていないため)と遺留分(オリンピックイヤーに出題)と親権(この4月の改正部分)は出ると思ったんですけどね…。出題は、「養子縁組」(個数問題)、「父子関係」、「財産分与」、「相続分の計算」。個数問題で痛恨の1個違いの誤答。

■会社法・商法
問題冊子を改めて見直すと苦しんだ様子が伺われます。自信のある肢を軸にして何とか6問正解。今の私の実力からすれば上出来でしょうね。現時点でこれより上を望むのはお門違いと言われそうな気がします。会社法の出題は、「株式会社の設立」、「種類株式」、「新株予約権」、「利益相反取引」、「会計参与」、「事業譲渡」、「合同会社」、「吸収合併」、商法の出題は「商業使用人」。

2012/05/14 10:02
L社の第1回全国模試は気持ちいいくらいの大惨敗。「キミは落ち込む資格すらない」と言われたようなものです…。その日のうちに復習をと思っていたのに、全くやる気が出ず…。1年後の自分がこれをみて成長を感じられたらと思い、記録として残しておきたいと思います。

■午前の部
試験開始後数十分は、極めてイイ感じで解答できていた(憲法から民法の担保物権に入るまでの第10問目までは全問正解!)のに、その後プツンと糸が切れるように集中力が切れて急に活字が頭に入ってこなくなりました(結果的に担保物権で大失点、その後もペースを取り戻せず、また個数問題ではことごとく1個ズレの誤答が続いてしまいました)。思いかえせば、昨年度の本試験も民法の前半までは調子がよかったのに、途中からボロボロに…。
※民法の20問で如何に集中力を切らせずに乗り切れるかが課題

■午後の部
【択一】
このところ、マイナー科目を集中的にやっていたせいか、民事訴訟法、民事保全法、民事執行法、司法書士法、供託法はまずまず。でもここまでの11問に時間をかけ過ぎました…、不動産登記法では内容検討に時間のかかる問題(しかも結果的には間違えるし…)がいくつかあり、予定していた時間を大幅にオーバー、商業登記法は焦りばかりが先行して、斜め読みしながら解答することになり大量失点。80分で35問解き終える予定が100分もかかってしまいました。
※午後の択一は反射神経で問題が解けるようになれることが課題

【書式】
●不動産登記法(今回書き残したかったのはココです!)
時間がなくて焦っていたんでしょう、10枚近くついている別紙資料で肝心なところを見落として(見間違えて)、前提登記(ある登記申請をするにあたって、登記簿上の住所・氏名等と現在の住所・氏名等とを一致させる登記を先ずはしなければならない、これを申請しないと却下される)をすっ飛ばしました…。2本の大きな登記申請の流れで計5件の申請を書かせる問題で、2本とも前提登記をすっ飛ばしたら、もはや点数はありません…。これ、最もやってはいけない典型例ですわ…(T_T)。

@A鰍ェB鰍ノ吸収合併され、B鰍ェC鰍ノ吸収合併され、C鰍ェ「A梶vと商号変更しているのを登記事項証明書で確認している形跡があるのに、結果的に所有権登記名義人の商号が同一だったためなのか(今となっては何でこんな間違いをしたのか分かりませんが…)、前提登記たる「合併を原因とする所有権移転登記」の申請をすっ飛ばした!

A所有権登記名義人の住所を住民票で確認している形跡があるのに、どうやら、旧住所と登記簿とを見比べて、「変更なし」と判断したようで、前提登記たる「登記名義人の住所変更登記」の申請をすっ飛ばした!

この2本の流れとは関係ないところで、理由を問う設問があって、こちらでほぼ正解の解答ができたので、かろうじて0点は免れたという次第。あとで解説冊子を読むと、全体的に知らないことを問われているわけではないのに、こんな無様な結果になって、唖然・呆然…。

●商業登記法
書式を解き始める段階で時間が足りないことは決定していたので、不動産登記法はしっかり解いて、商業登記法は部分点狙いでという目論見でしたが、それにしてもあまりにも時間が足りなさ過ぎました。別添の肝心な一行をスルーしてしまって、却下事由に該当するものを申請してしまった上に、確実に点数になりそうだった役員変更登記を書いている途中でタイムアップ。商業登記法は正しく書けている部分もわずかにはありましたが、減点対象が多すぎて、おそらく点はつかないでしょう。

2012/04/22 10:41
本試験まであと70日。もはや今年度の本試験がどうにもならないことはだいぶ前から百も承知しておりますが、あと1年ないし2年経っても、書式1問あたり45〜60分で解くことなど神懸かっても無理、択一も安全圏と言われる30問/35問なんて、天文学的な確率に挑んで勝利するくらい困難なこと、というように思えてなりません。あと1年頑張り続ければ少しは違う感想を持てるようになるんでしょうかねえ。来年も同じような状態だったりして…と思うとしっかりと前を見据えていられなくなりそうになります…。”ブレーク・スルー様”とやらはいつ頃いらっしゃるのでしょうか???出逢える道を間違えていないか、こりゃ…(T_T)。