昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない―。ある夜、死体の傍らに落ちていた拳銃。それを偶然手にした私は、次第にその”死と直結した機械”に魅せられていく。救いのない孤独と緊張。膨らみを続ける残酷な妄想。そしてその先には、驚愕の結末が待っていた…。非日常の闇へと嵌まり込んだ青年の心の軌跡を、確かな筆力で描く。若き芥川賞作家、堂々のデビュー作。
◆読了日:2015/07/26
◆個人的評価:
◆「新潮」掲載 187ページ(新潮社・2003/03/25)
<あらすじ> 昨日、私は拳銃を拾った。これ程美しいものを、他に知らない―。ある夜、死体の傍らに落ちていた拳銃。それを偶然手にした私は、次第にその”死と直結した機械”に魅せられていく。救いのない孤独と緊張。膨らみを続ける残酷な妄想。そしてその先には、驚愕の結末が待っていた…。非日常の闇へと嵌まり込んだ青年の心の軌跡を、確かな筆力で描く。若き芥川賞作家、堂々のデビュー作。
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中村文則さんの作品は初見。以前あるバラエティー番組で又吉直樹さんが中村文則さんの作品をおススメしていたので、お試しでデビュー作を読んでみました。 主人公が銃を手にしてからどんどん狂人化していく姿に引き込まれます、これはすごいとしか言いようがありません。自分までおかしくなってしまったような気にさせられると思います。ただ、とにかく読後感が悪いです。逆に言えば、それだけ作品の完成度が高いと言えるのかもしれません。 近日中に「去年の冬、きみと別れ」を読む予定です。人気作「教団X」は図書館250人待ちなので、手元に来るのは読書できない時期かな。。。 |