田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに起こった変化とは?瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。第22回小説すばる新人賞受賞作。
◆読了日:2015/07/10
◆個人的評価:(2.5)
◆「小説すばる」掲載 198ページ(集英社・2010/02/10)
<あらすじ> 田舎の県立高校。バレー部の頼れるキャプテン・桐島が、理由も告げずに突然部活をやめた。そこから、周囲の高校生たちの学校生活に小さな波紋が広がっていく。バレー部の補欠・風助、ブラスバンド部・亜矢、映画部・涼也、ソフト部・実果、野球部ユーレイ部員・宏樹。部活も校内での立場も全く違う5人それぞれに起こった変化とは?瑞々しい筆致で描かれる、17歳のリアルな青春群像。第22回小説すばる新人賞受賞作。
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本作品は映画化もされている著者のデビュー作です。バレー部キャプテンの桐島が部活をやめたことでちょっとだけ起きた変化が、菊池宏樹(野球部幽霊部員)、小泉風助(バレー部員)、沢島亜矢(吹奏楽部)、前田涼也(映画部)、宮部実果(ソフトボール部)からの目線で描かれていきます。青春モノとしても特に心に訴えかけてくるものはあまりなくありきたりですし、様々な目線で同一の出来事を描いていくという手法も特に真新しいものではなく、ベストセラー作品と言えるほどのものには思えませんでした。そう思うのは、私にとって久々の読書だったからでしょうか。 |