伊坂幸太郎「ガソリン生活」

◆読了日:2014/09/12
◆個人的評価:
◆「朝日新聞」連載 413ページ(朝日新聞出版・2013/03/30)


<あらすじ>

大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。だが翌日、翠は事故死する。本当に事故だったのか?良夫とその弟で大人びた小学5年生の亨は、翠を追いかけ回していた芸能記者・玉田と知り合い、事件に首を突っ込み始める。姉、母まで望月一家が巻き込まれて、謎は広がるばかり――。朝日新聞夕刊の人気連載が待望の単行本化。物語の語り手はなんと本邦初!?の「車」。町を走る様々な車たちの楽しいおしゃべりが全編にさんざめく、前代未聞のユーモアミステリーにして、のんきな長男・大人びた弟…と個性的なキャラが揃った家族の暖かいエピソードに溢れた、チャーミングで愛すべき長編家族小説!



<たーやんの独断的評価>

これは駄作ですね。伊坂作品は伏線が張り巡らされていて、集中して読まないと訳が分からないということは多々ありますが、これは明らかにつまらなかったです。車を擬人化して主人公に据えているのも単に奇を衒っているだけで特別な意味も見出せませんし、とにかく中身の薄いお話でした。今のところ、ドラマ化も映画化もされていないようですが、それはそうだろうと思います。

ちなみに、「オー!ファーザー」の登場人物が出てくるシーンがあります。他の自身の作品とからめてくるあたりは相変わらずです。