一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
◆読了日:2014/07/25
◆個人的評価:(2.5)
◆「yom yom」連載 316ページ(新潮社・2010/10/30)
<あらすじ> 一生に一度だけ、死者との再会を叶えてくれるという「使者」。突然死したアイドルが心の支えだったOL、年老いた母に癌告知出来なかった頑固な息子、親友に抱いた嫉妬心に苛まれる女子高生、失踪した婚約者を待ち続ける会社員……ツナグの仲介のもと再会した生者と死者。それぞれの想いをかかえた一夜の邂逅は、何をもたらすのだろうか。心の隅々に染み入る感動の連作長編小説。
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「アイドルの心得」、「長男の心得」、「親友の心得」、「待ち人の心得」、「使者の心得」の5編からなる連作長編小説。 少し前に映画化されて話題になっていた小説です。とてもよく出来た話だとは思いましたが、こういうメルヘンチックなストーリーって、そもそも設定に無理があるので、その後の展開が如何に良くても心に響いてこないんですよねえ。それと、やはり小説は映画化される前に読むに限りますね。勿論、この映画は見ていませんが、宣伝していたのでキャスティングは多少知っています。主人公やそれを取り巻く登場人物のイメージが固められてしまうので、読書の楽しみを一つ奪われる感じがしますね。 |