万城目学「偉大なる、しゅららぼん」

◆読了日:2012/07/10
◆個人的評価:(2.5)
◆「小説すばる」連載 548ページ(集英社・2011/04/30)


<あらすじ>

万城目学の最新作にして、大傑作!!!
琵琶湖畔の街・石走に住み続ける日出家と棗家には、代々受け継がれてきた「力」があった。高校に入学した日出涼介、日出淡十郎、棗広海が偶然同じクラスになった時、力で力を洗う戦いの幕が上がった!



<たーやんの独断的評価>

万城目学さんの作品を読むのは「鹿男あをによし」以来の2作目です。作品が出るたびにベストセラー、そして映画化されている作品も多い、今や売れっ子作家さんですね。

何とも摩訶不思議な話でした。万城目さんの作品は概ねこういうテイストのようですね。また近畿地方が舞台になっている作品が多いようです。本作品は、青春小説とサイコ・サイエンス小説を足して2で割ったような感じです。もう、あり得ないことの連続です。何せ、超能力を持つ家系同士の戦いのお話ですから。

でも、読者をストーリーの世界へ強烈に誘ってくれますし、それぞれのキャラクターが個性的で際立っていますし、読みやすい文体で、内容も極めて分かりやすいので、ページとしては少々ボリュームがありますが、あっという間に読了できます。

私はあまり自分の感性に合いませんでしたが、世間一般の評価はかなり高いようですから、ご興味があれば手に取ってみたら如何でしょうか。