◆読了日:2011/11/15
◆個人的評価:
◆「小説新潮」等連載 257ページ(新潮社・2011/05/25)
<あらすじ> 守れるはずもないことを、いくつ約束したのだろう。逃げ出した故郷、家族に押しつけた身勝手な夢。いつだってその残酷さに、気付かぬわけでは決してなかった―。月光の差し込む観覧車の中で、愛する人々と束の間の再会を遂げる男を描いた表題作ほか、繰り返せない時間の哀歓を描く著者最高の傑作短篇集。 |
「トンネル鏡」、「金魚」、「上海租界の魔術師」、「レシピ」、「胡瓜の馬」、「チョコチップミントをダブルで」、「ゴミ屋敷モノクローム」、「月の上の観覧車」の8篇からなる短編集です。 好みの問題もあるかもしれませんが、出来不出来にかなりバラつきがあったように思います。重松清さんの家族モノの二番煎じという感じで、オリジナリティが感じられなかったことがポイントを下げている最大の理由でしょうかねえ。 この8篇の中では、個人的には毎晩自分が夕飯を用意しているせいか、「レシピ」が一押しです。こんな風にいつかレシピと思い出がリンクするなんてことがあるんでしょうかねえ。表題作はメルヘンチックで私の好みではありませんでした。なんでこれが表題になったんだろう…。 |