■読了日:2011/11/06
■個人的評価:
■286ページ(新潮社・2010/10/30)
<あらすじ> かつて読んだことのない感動の形がここにある。爆笑問題・太田光、待望の処女小説! 「どこかの誰かが、この鳥を必要としている」――誰よりも小説を愛し、誰よりも小説に愛される芸人、太田光がついに作家デビュー! 舞台芸人の一瞬の輝きを一羽の鳥に託した表題作ほか、父との不和に悩む娘やイジメにあう男子高校生の葛藤から、人類の行く末、そして神の意志までを、持てる芸のすべてを注いで描き尽くした《希望の書》。 |
言わずと知れた爆笑問題の太田光さんの初の小説集。「荊の姫」、「タイムカプセル」、「人類諸君!」、「ネズミ」、「魔女」、「マボロシの鳥」、「冬の人形」、「奇跡の雪」、「地球発……」の9編からなる短編集です。 話題性のある作品ですので、ご存じの方も多いと思います。面白かったかといえば、それほどでも…というのが正直な感想です。各短編は好き嫌いが分かれるんじゃないかと思いますが、独特の世界観を持っているようで、今まで読んだことのないタイプの小説でした(文体は全然好みではありませんでしたが…)。小説家としてのポテンシャルを感じさせる部分は随所に感じられ、今後の期待を込めて評価は3つにしました。 |