読了日:2011/07/14
個人的評価:★★☆☆☆(2.5)
書き下ろし? 413ページ(宝島社・2010/09/24)
<あらすじ> 東城大学病院で再び殺人事件が!「この事件はすべてが不自然すぎる。絶対にどこかがおかしいんだ」東城大学病院に導入された新型MRIコロンブスエッグを中心に起こる事件の数々。さらには、病院長に収賄と殺人の容疑がかけられてしまう!殺人現場に残されていた弾丸には、巧妙な罠が張り巡らされていた…。不定愁訴外来の担当医師・田口公平が、駆けつけた厚生労働省のはぐれ技官・白鳥圭輔とともに完全無欠のトリックに挑む。 |
田口・白鳥シリーズの第5弾です。同名のドラマがこの7月クールで始まったところです(私は海堂さん原作のドラマは観たことがありませんが…)。この本、手元に来るのに9カ月かかりました。しかし、それほどの価値はなかったかな…。 Amazonとかのレビューを見ると平均で★×4となっているので、好評なんでしょうけど…、私は★×2.5で。 @このシリーズものには飽きました→「ジェネラル・ルージュの凱旋」を除くと、パターンがよく似ています。 A前4作の内容がストーリーの背景として当然のように書かれていますが、前作の「イノセント・ゲリラの祝祭」ですら読んでから既に2年半が経過しているので、もう内容が記憶からすっぽり抜け落ちていて、本当の面白さが味わえなかったのではないかなと思います。 Bトリックが凝り過ぎ→返却期日に追われて急いで読んだせいなのか、超文系頭の私には難しくて理解できなかったせいかなのか…。とにかくトリックが混み入り過ぎです。あらゆる描写がどれもラストではそれなりに意味を持ってきますが、そんなに細かいことまで覚えていられないって!クライマックスでロジカルモンスター・白鳥が種明かしをしている場面は実に爽快なのですが、その醍醐味を十分に味わえなかったような気がします。 もう少しゆっくり読めばよかったかなあ…。 |