奥田英朗「純平、考え直せ」

読了日:2011/06/05
個人的評価:★★☆☆☆
「小説宝石」連載 277ページ(光文社・2011/01/25)


<あらすじ>

坂本純平、21歳。新宿・歌舞伎町のチンピラにして人気者。心酔する気風のいい兄貴分の命令は何でも聞くし、しゃべり方の真似もする。女は苦手だが、困っている人はほうっておけない。そんな純平が組長から受けた指令、それは鉄砲玉(暗殺)。決行までの三日間、純平は自由時間を与えられ、羽を伸ばし、様々な人びとと出会う。その間、ふらちなことに、ネット掲示版では純平ネタで盛り上がる連中が…。約一年半ぶりの滑稽で哀しい最新作。



<たーやんの独断的評価>

奥田英朗さんの久々の新刊。奥田さんはシリアスものからコメディまで幅広い作品を書いている方で、私はお気に入りの作家さんなんですが、今回のは今まで読んだ14作品の中で最もハズレでした…。本作品はどちらかというとコメディものに分類されるかと思いますが、いつものウィットに富んだ面白さ・キレに欠けていましたし、またこれといってメッセージらしきものを感じ取ることもできない…という感じでした。まだ読了してから数日しか経っていませんが、もう内容は忘却の彼方に去ってしまいました。次の作品に期待したいところです!