重松清「きみ去りしのち」

読了日:2011/02/21
個人的評価:★★☆☆☆
「オール讀物」連載 374ページ(文藝春秋・2010/02/10)


<あらすじ>

満1歳の息子を喪った父親が休職届けを出し、ひとり巡礼の旅に出る――今回刊行される長編は、決して消えることのない傷を抱えた時、いかにして人が人生を再開させるのかを問う、熱い作品となりました。一瞬にして心を奪い、人生観に変更を迫る圧倒的光景の中で得た人生の光とはなにか。最終話の到着時、編集部が涙で機能停止したという逸話も生まれた、新たな傑作が誕生。



<たーやんの独断的評価>

重松清氏の家族モノは絶対に外さないという私の中での法則が崩れました。あまり集中して読まなかったせいでしょうか。扱っているテーマの割には心に響いてくるものが少なかったです。本作品は9つの章に分かれていて、もともと雑誌の連載ではそれぞれの章に題名が付されていたようで、連作短編集のようなものになると思いますが、章が終わるごとにいつでも読むのをやめられるという感じでした。それでも上記の出版社のコメントを見て、ラストに期待をして何とか読了しましたが、うーん、それほど感動的なラストでもなかったです…。