読了日:2009/12/15
個人的評価:★★☆☆☆
「Webちくま」連載 293ページ(筑摩書房・2009/07/10)
<あらすじ> 川田幸代。29歳。独身。腐女子(自称したことはない)。社史編纂室勤務。彼氏あり(たぶん)。仕事をきっちり定時内にこなし、趣味のサークル活動に邁進する日々を送っていた彼女は、ある日、気づいてしまった。この会社の過去には、なにか大きな秘密がある!……気づいてしまったんだからしょうがない。走り出してしまったオタク魂は止まらない。この秘密、暴かずにはおくものか。社史編纂室の不思議な面々、高校時代からのサークル仲間、そして彼氏との関係など、すべてが絡まり合って、怒濤の物語が進行する。涙と笑いの、著者渾身のエンターテインメント小説。幸代作の小説内小説も、楽しめます! |
三浦しをん氏が趣味で書いた小説なのだろう。かつてエッセイで三浦氏が学生時代に同人誌に入れ込んでいたことは読んだことがある。まさに彼女にとっては本領発揮できるフィールドなのだろう。生き生きと筆を進めている様子が読んでいて分かる。 しかし、コミケとか同人誌のようなオタクの世界には私は全く馴染みがないので、なかなか興味が持てないまま読了。内容的には極めてライトで読みやすいコメディ小説だ。どちらかと言うと、20代から30代の女性がターゲットの小説なのではないか。それにしても、小説内小説はさっぱり意味が分からず、まじめに読む気も起きないので読み飛ばしてしまった。 |