読了日:2009/09/28
個人的評価:★☆☆☆☆
「新潮」掲載・書き下ろし 142ページ(新潮社・2009/07/25)
<あらすじ> 妻はそれきり11年、口を利かなかった――。 とうてい重要とは思えないようなもの、無いなら無いに越したことはないものたちによって、かろうじて人生は存続しているのだった。それらいっさいが、懐かしかった。第141回芥川賞を受賞した表題作に加え、書き下ろし短篇「ペナント」を収録。 |
第141回芥川賞受賞作品。図書館は300人超の予約が入っていて当分借りられそうになかったので、予約すらしていなかったが、義母が買ったという話を聞いて、お借りして読んでみた。 表題作と「ペナント」という書き下ろし作品が収録された短篇集。1ページあたりの文字数が異様に少ないので、あっという間に読み終わる。それにしても良さが全く解らなかった…。最近、安易に読了できる本ばかり読んでいるせいなのか、私の文学的な感性が鈍いのか分からないが、こういうドラマチックな展開がなく淡々と綴られているものはどうも苦手だ。とにかく刺激に乏しいのだ。結局、何が言いたかったのかまるで分からず、印象に残るシーンや表現もなかった。この作品のよさを理解するには詩を解するような美的感覚が必要とされるものなのか??まあそれなら別に良さが分からなくてもいいや。 |