偉大なる母、西太后、死す。「この国は私が滅ぼす」。その悲壮な決意に、春児は、光緒帝は―。圧倒的感動で描かれる、ひとつの歴史の終焉。中国歴史巨編、佳境!
「春児。春児。
私は死ぬけれど、どうかこの国の行末をおまえの目で見定めておくれ。そしていつか、あの世で教えてほしい。陛下、この国はとうとう誰のものにもなりませんでした、ってね」
民を愛し、たった一人で清朝を支えた太后の美しくも凄絶な最期。そして最後の皇帝が、玉座に登る――。
「春児。春児。
私は死ぬけれど、どうかこの国の行末をおまえの目で見定めておくれ。そしていつか、あの世で教えてほしい。陛下、この国はとうとう誰のものにもなりませんでした、ってね」
民を愛し、たった一人で清朝を支えた太后の美しくも凄絶な最期。そして最後の皇帝が、玉座に登る――。