遙か南、海蛇の島の大巫女の家系に、二人の姉妹が生まれた。姉・カミクゥは生まれながらに、大巫女を継ぐことが運命づけられていたが、妹・ナミマには、別の運命があった。ナミマが16歳になった年、祖母で大巫女のミクラが亡くなった。葬儀の祭祀はカミクゥが司ったが、その晩、ナミマに恐ろしい運命が告げられる。島を抜け出し、海上で出産をしたナミマは、16歳で死んだ。地底で目覚めたナミマの前に現れたのは、1日に千人の死者を選ぶ、黄泉の国の女神イザナミだった。イザナミは、夫イザナキによって、黄泉の国に閉じ込められ、死の支配者となっていたのだ。陰と陽、二つに引き裂かれた運命は、ふたたび巡り逢うのか!?強烈なキャラクターと豊かなストーリーテリング、人間と神の対立を交えて描く、愛と裏切りのスペクタクル!!