読了日:2009/01/07
個人的評価:★★★☆☆
神奈川新聞等連載478ページ
<Review> 「きのうまで信じていた世界」の意味を描き出す長編小説。読み始めてから間もなく、本作品が次回直木賞にノミネートされた。結果は如何に…。年末年始をはさんで読んでいたため、ダラダラと読んでいる中で、次々と登場人物が増えてストーリーが拡散していき、結末で一気に収束する…正直言って、アタマがついていかず、どうもしっくりこない。読後感もいまいち。いずれもう一度読み返す必要がありそうだ。それにしても、この手の現実離れしたストーリーはついていけない。恩田ファンにとってはいいのかもしれないが…。オビにもミステリーだと書いてあったからそのつもりで読んでいたが、これはミステリーではなく、ファンタジーではないか。同じように登場人物が多い同氏の「ドミノ」のほうがエンターテイメントに徹していて面白く読めるのではないか。 |