山田悠介「モニタールーム」
モニタールーム: 書籍: 山田悠介

読了日:2008/12/20
個人的評価:★★★★☆
書き下ろし286ページ(角川書店)

テキスト ボックス: 〜オビの解説より〜
広大な寂しい土地にある熱帯地方の小さな村。ここには15歳になる日本人の男女4人と、60歳に近い男の5人が平和に暮らしていた。ただし彼らの安全は半径3キロメートルまで!そこから外には100万個の地雷が埋まっており、一歩踏み出すだけで死が訪れるのだ。だがそんな地雷地帯を抜けないと、彼らに未来はないとしたら…。

山田悠介が放つ、最高の絶対不可能ゲーム!
















<Review>

現実離れしたアドベンチャー・ゲーム的なストーリーになっているが、読み始めて数ページで一気にこの世界に引き込まれる。お手軽に読むにはうってつけ!若干ネタバレになるが、結末は実に救われない。ただ、それもリアリティがないからいいのかもしれないが…。しかしよくこんなストーリーを思いつくなあと感心すること頻り…。登場人物が理解し難い不条理さに苦しめられるところは『リアル鬼ごっこ』との共通点だが、本作品は冗長さを特に感じることなく最後まで一気に読破できると思うのでおススメ!