マリオカートWii
今回はプレイ5分でクソゲー確信した、俺の中で『MFアドバンス』をも越えちゃったクソゲーオブライトスピードゴッデス『マリオカートWii』の感想を書いていきたいと思います。
なんていうかねー、ほんともう、いかんともしがたい。
『マリオカート』は代々強力なパーティゲーとして名を馳せ、初心者でも上級者にある程度勝てるように(たまに運を物ともしない超上級者がいますが…)とランダム出現するアイテムが強力であり一発逆転しやすくなっています。しかし、特に前作『マリカーDS』のWi-Fi対戦において、強力なアイテムをホールドすることで最終周に逆転するのが容易だったためか、『サンダー』『キラー』『トゲゾーコウラ』に加え新アイテム『POWブロック』『巨大キノコ』による攻撃を受けるとアイテムをロストするようになり、またレースが8人から12人になったことにより攻撃が激しくなったため、アイテムの保持が難しくなり、一瞬の運のツキで勝負が決まる、より刹那的なゲームになったと言えます。
アイテムについて更に掘り下げると、サンダー・キラーなど大ダメージを与えられるアイテムを得ることが出来るのは大抵8位以下、つまり優勝争いから離れたところの人間のみとなり、上位陣のレースを大きく左右する割には発動者が勝つことはありません。サンダーなどの強力なアイテムを保持したまま一発逆転できる順位まで上がろうとすれば下位のサンダー食らってロスト。せっかく11位でサンダー拾ったのに12位のサンダーでロストして以降バナナしか出なかったときは流石にWii蹴ったけどいいよね。
せこせこしないで俺は2周目から1位独走だぜー!と思っても、3周目ラストギリギリまでブッチギリだろうとトゲゾー→サンダー→赤コウラ×2で余裕の5位とかザラ。かといって順位を下手に落とすとジャンプの瞬間サンダー食らって巻き返せない位置まで落とされたりと勝率を安定させることはできません。アイテムの強力さ故に戦略が狭められていることはご理解頂けるかと思います。
ところが、今回の新アクションの関係かコースが複雑化し、初見でのノーアクシデント完走はまず不可能と断ぜざるを得ないほどステージが高難度化、コースの熟知度が物を言うコース構成となりました。更にカメラの引き方などから全容が把握しづらくなっています。
よって初心者はアイテムに恵まれてもコースが難しすぎて(&よく見えなくて)転落死、上級者はどうレースを持っていこうとアイテムが強すぎるが故に勝率安定しない、更に遠因を作った人間には自覚がないと誰が気持ちいいゲームなのかさっぱりわからんデザインになっています。
まぁ一人プレイはそういうもんだと諦めるしかないですね。そもそもこのゲームの本分はパーティゲー。4人集まって楽しめればいいんです。…が、人数が増えると目減りするFPS…なんだこりゃ。『64』並のガタガタさじゃないか。いやマリカーに美しいポリゴンとか求めてないですけど、この時代にマジで64並のコマ落ちっぷりには流石に笑わざるを得ません。
どうもこのゲーム、どっちかっていうと刹那的な楽しみ方よりも長期的に極めることを前提としてる臭いがするんですよね。隠しキャラや隠しマシンの数がものすごく多かったり、出現条件が『タイムアタックで○コース裏ゴースト出す』『○○カップで★評価』などなど。ちなみに★評価の出現条件は総合1位かつ1位を走っている時間が長いこと。あんまり不可能なことは隠し条件にするべきじゃないんじゃないのかな!
つまりFPSの荒れる多人数プレイよりも、綺麗な画面でCPUの理不尽なアイテム攻撃に耐え★評価を集めたりタイムアタックでコンマ1秒の凌ぎを削ったりすることに重きを置いて作ってる節があるんですよねぇ…。Mii使えるようにしたりと初心者歓迎臭を漂わせておきながら実は超ヘビーオタク向けってなかなかシビアなゲームですよね。
そんなわけで収集要素うっちゃってWi-Fiバトルモードを500試合ぐらいやってる俺は超勝ち組。どうせメチャメチャやりこまなきゃ隠しキャラ揃わないんだし、そんなメンドーな考え全部捨てちゃって3分間に全力を傾けて一期一会の仲間とバカ騒ぎできるWi-Fiバトルがこのゲームの唯一の存在意義といって差し支えないよマジ。それならマリオカートでやる必要はないんだけどね。
09/02/10追記:売りに行く前に再評価のためにやってみました。やっぱりクソゲーでした。覚えゲーのくせに運ゲーっていうのは何を目指して開発したんでしょうか。
キャラクターが異常に多いのもマイナス。個人的にべビィマリオって大嫌いなのですが(というか『ヨッシーアイランド』プレイヤーでクソガキマリオ好きな人なんて存在しないと思う)、べビィ4人も使ってキャラを水増ししたくせに軽量級が重量級に勝る点がない、カートがバイクに勝る点がない、など選択の余地がないのはなかなか意味不明です。べビィはパーティゲーだと確か『マリオゴルフ64』が初参戦だったと思うのですが、マリオファミリーが足りないから応急処置的に入れたのだったと思います。それを積極的に取り入れてるようじゃお話になりませんね。
同様に全ステージの半分が再収録というのはダサいですねー。運ゲーゆえただでさえ同じコースを何度も何度もやらされるのに、それが既出ステージだとイライラも尋常じゃないです。上のことといい、ウルトラスーパーデラックスの件といい、『過去作にすがってないと新作すら作れませーんwwww』と宣言しているようなものですよね。 ステージに追記すれば、『今どこにどのようにひっかかっているのかわからない』というポリゴンの角が鬱陶しいです。デイジーサーキットなんか顕著ですね。
まあそれが3000円で売れるのだから良しとします。ゲームの買取額はクオリティではなく前評判とネームバリューで決まるので有名なゲームがクソゲーだと財布にやさしくて助かります。