クリスマスごろテレビを見ていたらDSソフトのCMがやっていました。あのデョン!って効果音がなるとついテレビに集中しちゃうのはゲーオタの悪い癖ですねー。
| 「えっ?小説と違うじゃん」 「このエンディングヤバッ!」 「これから撮影なのに」 「「「泣けちゃ〜う」」」 |
すっげー、極限まで頭悪いCMだ…。携帯小説のDS化かな?そういえば『イリヤの空、UFOの夏』もDS書籍化されてたっけ。DSは一体どこへ向かっているんだ…。
| 恋の結末はあなたが導く、赤い糸DS。 「「「ヨロシクー」」」 |
何、勝手に分岐作っちゃったの?あ、あれ、なんかデジャブが…。
「アルケミスト☆」
やっぱりお前かー!! そうだよ、DS書籍化といえばクソゲー版ひぐらしも『絆』とかいう恥ずかしいタイトルでDSにベタ移植されてたじゃないか。
クソゲー版ひぐらしはちゃんと発売日ゲットしてすごい熱意で攻略し、意気込みと裏腹その凄惨な出来に最後までプレイできず、いつかこのサイト上でボロクソに叩こうと思っていたのですが、放置している間に1年ぐらい経ってしまい、昔のクソゲー取り上げて叩くこともねーなと思い二度と俺の目の前に出てこなければ見逃してやるよという心構えだったのですが(何様だよ)、『絆』という形でクソゲーが再配布されている現状と、『赤い糸』で再び被害が出ようとしている未来は見過ごせませんでした。 あ、あとアイマスのCDジャケットをratoの野郎が描いてやがったのも理由の一つです。
一応当時作った祭攻略記事はここに置いときます。
あまりの評判の悪さにアペンドディスクを急遽発売、『前半で音声のなかった圭一のボイスがファン待望の収録!!』などと初めからやっていて当たり前のことで金を取るというハイレベルな避け技を見せてくれた『カケラ遊び』ですが、改善された点は以下。
・圭一がしゃべる
・シナリオチャートのクソ仕様、スキップの不便さの改善
・メッセージウインドウのクソレイアウトの改善
TIPSに音声追加などはどうでもいいので除外してこれぐらいでしょう。しかし今までジャンプはおろか目次すらなかったというのは、ひぐらしが元々推理ゲームだったことを知っていれば到底考えられない仕様なのですが…。メッセージウインドウに関しても、

これは『改善しました!!』と鬼の首を取ったように報告することじゃなくてむしろ恥ずべきことだと思うのですが。ユーザーから指摘されるまでこれが見難いかどうかという議論すら発生しなかったという社内の体制は奇跡ですね。まぁ、原作ひぐらしはテキストが全画面表示されるタイプなので暗転に強いのですが、このテキストボックス形式では画面真っ暗なのにテキストはわずか3行と原作の演出を流用するのは厳しく(『目』での詩音の独白など)、根本的な解決はまったくしてないあたり流石です。
さて、向こうの用意したリバースカードはこれで以上ですかね?まだ俺のバトルフェイズはまだ終了していないのですが。では俺のターン!まず一枚目ドロー!!
まずは絵ですかね。担当イラストレーター・ratoが『怪盗ルソーでおなじみの!!』などと知名度ゼロのゲームが代表作扱いの時点で能力も実績もないことは確定的に明らかなのですが…、ひどい。まぁ絵が下手なのは勝手にしろって感じなのですが、魅音をミニスカートにしたり(詩音に到っては超ミニ)レナを信じがたいほど醜悪に描いたりするあたりわざと喧嘩売ってるようにしか見えません。わざと重要。
魅音がロングスカートなのはスケ番だからです。時代背景とキャラ設定を考えた上で作られたものを、自分が足見せないと可愛く描けないからといって台無しにするのはどういう了見なんでしょうか(下手な人ほど巨乳や乳首、パンツといった直エロ記号を多用したがります)。レナに関しては、『憑』で圭一を刺すレナ、『罪』で圭一と戦うレナが死人?と思うほど歪んだ顔なのは便利魔法・雛見沢症候群のせいということにするとしても、『鬼』でゴミ山で圭一を見下ろすレナが既に顔面崩壊してたり、「嘘だッ!」が演出込みでクズだったりと、意図してレナを貶めてるんですよね。それは何故かというと、『澪』で圭一と魅音が正式にくっつくから。汚いさすが魅音きたない。後述します。
また、『綿』『罪』はもちろん新シナリオの『澪』でも前半戦ではそれなりに大きい出番がある富田君・岡村君に立ち絵を描かないというのは怠慢以外の何者でもありません。まあお魎も絶対必要なのですが、ratoの画力でお魎描いても恐怖感や威圧感じゃなくて笑いが襲ってくるだけって話なのでさておいて。「了解っす」しか台詞がないくせに炎多留みたいな立ち絵が与えられた熊ちゃんなんかに手間を割くぐらいなら富田君・岡村君の方が優先度は明らかに上ではないですかね。『暇』のロリ梨花ちゃんは確かに可愛くて良かったのですが、それよりもやるべきことがあったはずです。
ギャルゲーに見えてギャルゲーじゃないのがひぐらしのポイントというか、圭一が誰ともくっつかないところが魅力というか妄想のしがいがあるというところなのに、自分が魅音スキーだからという理由だけで準公式でくっつけてしまったり、レナを醜く描いたり、というのはレナスキーじゃなくても文句が出るのは当然。他にも、『憑』でのとあるギミックのために『罪』の一部を書き換えてレナがハムスターを飼っていることにしてしまったり、と私物化がいささか目立ちます。
魅音とくっつけてしまうことは『所詮二次創作』と割り切ればスルーも出来ますが、二次創作であればなおさら、自分の都合で原作を書き換えるというのは原作者への冒涜であり、クリエイターとして最低の行為です。
また『目』新分岐でスタンガンで気絶させたはずの圭一が『汗と血にまみれべっとりとなった髪』とされていたり(岩をぶつけて気絶させるのはアニメ版)、『憑』で綿流しの翌々日が日曜日とされていたり(日→月→日になる)、専業主婦の圭一の母が残業で家にいなかったり、と原作読んでないことが明らかなんですよね…。『ひぐらしを商品化する』ということに対する思い入れがないんですよね、金になるとしか考えてない。多分『赤い糸DS』も話題性だけに着目してろくに原作に対する理解もないまま新分岐を挿入してるんだろうなと思います。話題作であればあるほど、改変および追記には慎重になるべきなのではないですかね。
ここはややマニアックな指摘になりますが、新作部分に関してはキャラクターの言動が全然『らしくない』んですよね。『憑』で圭一・レナ・詩音が『昨日のテレビドラマ』や『ニューアルバム』について話し合います。確かに詩音はもちろん圭一の部屋にもテレビはありますが、原作ではそういった小物は一度も出てきてないので違和感を覚えます。圭一たちなら『昨日のドラマ』よりも『明日の部活』の話に花を咲かせる方が『らしい』気がします。他には選択肢次第で圭一が詩音の入れ替わりをあっさりと見抜いたり、部活で魅音にあっさりと勝ったり、とひぐらしのキモを外しているように思います。
他には圭一『サプライズ』『デフォルト設定』レナ『オソロ』詩音『スイーツ』リナ『プチ綿流し』『逆ギレ』などかなり時代考証的に怪しい単語が散見されます。本当に作者は昭和の話を書く気があるのでしょうか。
詩音の『一発レッドカード』に関しては本当に一発レッドカードです。Jリーグ発足は1993年(平成5年)だよバカタレ。坊主袈裟とわかりつつも、ここまで行くとこれを読んだ雪野さんにすら憤りを覚えます。
『看護婦』『狂人』『鬼婆』『男女』『ダラズ』などの差別用語、梨花や詩音の飲酒や喉ガリといった問題行動、『人肉缶詰』やレナ撲殺・『皆』での滅菌作戦といった衝撃的な表現は軒並み改変・あるいは削除されています。
CEROレーティングではD指定・17禁ということですが、正直レナ撲殺が描けないぐらいならそもそも出すべきじゃないよね。何のために竜ちゃんが鬼隠し編の冒頭に撲殺シーンを持ってきたか考えれば外そうなんて思いつかないはずなんですけど。
審査がかなり厳しかったのでしょうが、『人肉缶詰』を削除したことで『綿』が原作知らないと意味不明な話になったり、『祟』では沙都子への虐待の事実がないのに圭一がKOOLになったりと初めてやったプレイヤーさんは楽しめたのでしょうか。滅菌作戦に到っては鷹野による謎のオヤシロポエムに差し替えられててちょっと面白いんですけどね。原作つきのシナリオへのマークはやたら厳しいくせに『目』新分岐や『憑』では今まで伏せていた喉ガリしたり撲殺したり出血描写をしたりと自作シナリオには甘かったりして相変わらず叶希一は傲慢です。
『選択肢のないサウンドノベル』というのが売りだった原作に対して、今作ではあえて選択肢を導入しました。そのこと自体は批判すべきことじゃありませんが、それを適切に使用することが出来なければ改悪です。
さて、今作では選択肢は前半戦(圭一にボイスが無い部分)のみに採用され、各シナリオに入ってしまうと選択肢はありません(『目』『罪』は例外/後述)。
原作ひぐらしで選択肢がなくてもどかしい場面って、例えば『綿』でレナと一緒に魅音に問いただしに行く場面だとか、『祟』で鉄平を埋めた場所を確認しに行く場面といった核心部分と思うんですよね(まぁそれが選択肢で回避できるようじゃ面白くないのですが)。あるいは、生死に関わらない部分であれば『皆』で意気消沈した部活メンバーを圭一が鼓舞する場面で、圭一は梨花に焚きつけられて鼓舞するのか自発的に行うのかでは与える意味合いが違いますから、そういうところでIFを創出するのも面白いです。
実際は前半でのヒロイン選択に影響を与えるのみです。ひぐらしはギャルゲーじゃねぇと何度言えば…。『罪』などはルートに入る方法を模索するのは楽しかったのですが、『ルートに入ったあと、その結末をどう回避するか』という選択肢がほしいひぐらしにおいては機能しているかは怪しいです。ただの程度の低いギャルゲーに貶めただけでしょう。更に『盥』という罠シナリオがある以上狙ったシナリオにまっすぐ入れない可能性があるのは危険が危ないだけでメリットに対するデメリットが大きすぎますね。
また、本来選択肢の無い完成した文章に無理やりねじ込んだ形になるため、2つの選択肢の間での違いが分からないというノベルゲームとして致命的な出来になっています。『罪』内の編中分岐での『沙都子、まだかっ?!』と『沙都子、どうだっ?!』という選択肢があるのですが、どうして『まだか』で死んで『どうだ』で生還なのかさっぱりわかりません。それなら何でわざわざ選択肢制度なんて採ったのでしょうか、このエンディングヤバッ! 選択肢制度を導入したことは、「うおー『罪』入るの難易度たけー このフラグ調査はアツいぞー」というメリット(人によってはデメリット)と、何が悪かったのかわからないまま死んだり盥送りにされるデメリットしか生み出しません。
圭一にボイスがないのもギャルゲー気分を出したかったからでしょうね。本編に入ってからボイスが追加されるのは多分、いや絶対AIRの影響だし。ギャルゲーごっこがしたいがためにデメリットを自ら多く生み出すというのは…まあいいや。本人は面白いと思ってやってるんだし…。
ここまでは原作を改悪した部分ばかりをあげつらってきましたが、他にも『皆』編はチェックが甘くて今まで使えなかった『人肉缶詰』『廃人』『鬼婆』が紛れ込んでいたり誤読をそのまま採用していたり(聴牌』を『ちょうはい』など)そもそもボイスを丸々入れ忘れていたり、何故か原作になかった誤字が増えていたりと単体で見ても完成度はかなり酷いです。更に気に入らないのは、イラストのratoは「力量不足で出来なかったこともあった」と謙虚なのに最大のガン・シナリオの叶はとても出来に満足げだったりして腹立ちます。
このゲームが14万本売れたというのは悲劇ですよ。自分でコンテンツを創出しないくせに二次創作への姿勢がナメ腐ってるアルケミストは即刻倒産してほしいです。
それが『絆』なんて恥ずかしいタイトルでベタ移植…。『絆』では『祭』と比べて更に選択肢を強化してるそうですね。選択肢がメリットを創出し得ないのは上述ですが、それよりもPS2で出したばかりのものを同じものでまたDSで出そうという魂胆が気に入りません。以前書いたように安易なリメイク反対派です。
一時期は私も『即買いッ!ひぐらし関連商品は即買いッ!』とどう考えても金を払う価値のない鈴羅木の漫画に金を落としてたりしましたが、ダメなものはダメ、と買わない勇気も必要だと思います。